サウジ戦

深夜2時半開始は中途半端過ぎていつ睡眠を取るか色々考えたが、結局21時頃に豪州×タイの結果を見つつ就寝。起きたらウズベク×韓国の後半で、そのままサウジ戦へ。

・決定機自体は失点する迄に結構あったのだが、これを決められなかったのが痛かったな。失点後は暑さで点を取る以前にプレーするのがやっとという状態だった。

・ハリルは本田を45分限定で使う予定だったと述べていたが、今日のスタメンはまず本田起用を前提として負傷離脱した長谷部、大迫のポジションに柴崎、岡崎を置き、左FWに乾を置くと縦に突破する選手がいなくなるので原口、という感じで決まったのではないかと思う。逆に言えばそれ以外でスタメンを替えるつもりは無かったのではないかな。おそらく本田を使う(そして大迫が欠場)と決めた時点で攻撃は豪州戦ほどの強度が無くなるのは織り込み済みで、その上で結果を出す事を考えて守備陣を替えることによるこれ以上のリスクを掛けたくなかったと推測。

・今の本田は右FWをやるには縦への突破は望めず、かといって横の動きで攻撃に変化を付ける点では乾ほどでもないという状態でちょっと厳しい。若い頃は右サイドを縦に突破するシーンがよくあったが、今はもうそのプレーは望めない。中盤に置くにも井手口、山口、柴崎ほど走力や守備がある訳ではないしなぁ。最終予選緒戦やパチューカでのデビュー戦とか思い切ってシュートを狙うゴールへの意識の高さは代表の中でも高いレベルにあると思うんで、今はクラブでコンディションを整える事に専念した方がいい。10月、11月の親善試合に呼ばないというのも手だと思う。

・岡崎もクラブと同じ2トップなら活きると思うが今の布陣だと前線中央で一人身体を張ることになってなかなか厳しい。泥臭くゴール前で飛び込める選手は絶対必要なので本大会には選ばれると思うが・・。前で収めるタイプとして杉本は結構有力候補だと思っているのだが、この試合は出場した時点で最終ラインは下がったまま間延びした状態での放り込みという非常事態だったので、もう少しまともな展開、コンディションでどうなのか見てみたい。

・失点シーンもそうだが、サウジの選手は他の中東諸国よりやたら動きのキレやシュートスピードがある。中東で一番テクニックがあるのがサウジ、フィジカルならイラン、その中間がイラクという印象。

・サウジのスタジアムはミュンヘンアリアンツ・アレナみたいで素晴らしかった。中東のスタジアム=古い陸上トラック付というのはもう過去の話で、UAEやカタールには立派な専用スタジアムが幾つも建っている。照明も明るく芝の緑が映えていたが、この点も昔は明度が低く、TV中継も少し薄暗い映像だったのと対照的。

横浜スタジアムへ

 友人からチケットがあるという事で3年振りに浜スタに行った。前回は平日ナイターだったが今日は土曜、しかも3位4位の直接対決と言うこともあってスタンドはほぼ満席。17時過ぎに関内に着いたのだが、京浜東北線横浜駅から既に通勤ラッシュ並みの混雑だった。

 サッカーに限らずスポーツに関してはリーグシステム、スタジアム、アリーナ(のデザイン)に興味があるのだが、スタンドに入ってまず目を引いたのは前回来た時よりも増えた青いシート。全体の8割は従来のオレンジから青に変わっていたが、やはりチームカラーとスタンドの座席が揃うとホーム感が増すな。サッカーでも最近はそういう点も考慮されているようで、近年新築、改築された吹田スタジアム長野Uスタジアムミクニワールドスタジアム(北九州)、等々力のシートはそれぞれのクラブのチームカラー。日産スタジアムも座席を今の薄水色ではなくより深い青にしたらかなり印象が変わると思う。

 ホーム感と書いたが、ベイスターズファンの占める割合も増えたように思う。巨人相手ならかつてはレフトスタンド全体+3塁側の大半は巨人ファンで占められてたと思うが、今日はレフトスタンドの半分はベイスターズファンで、自分の座っていた3塁側も比率は6:4でベイスターズという感じ。一緒に観た友人曰くベイスターズが増えたのと巨人ファンが減った両面があるという事だった。昔は何となく野球に興味を持ったらメディア露出の多い巨人から入る人が多く、それがそのままファン数に繋がっていたが、今は昔ほど地上波の中継も無いので相対的に影響力が低下していると。まぁ今でも広島や阪神相手なら3塁側は相手側で埋まるとの事だったが。

 試合はどちらかというと投手戦で最初は横浜の先発石田の方が安定感があったのだが、走者が出た後に少し不安定になって押し出し等で得点を許し、反対に巨人の先発畠は常に一定のリズムで投げていたのが印象深い。1-3とリードされた横浜は最終回に走者2人を出したが最後はピッチャーゴロで終了。すぐスタジアムを出たものの(日産帰りの新横浜や埼スタ帰りの浦和美園を思い浮かべつつ)帰りの関内駅は混むんだろうなと覚悟したが思ったほどでは無く来た電車にすぐ乗れた。他にもみなとみらい線や市営地下鉄、あるいはバスという手段もあるし、都心部にスタジアムのある強味だな。スタンドから周囲のビルが見えるというのは郊外に立地している事が大半のサッカーではあまり無く、強いて言えば旧国立がそうだったかという程度。やっぱアクセスも重要な要素と感じた。

豪州戦

後半半ば過ぎから、リードした後のなかなか時計が進まないもどかしさと、その一方であまり失点する気もしない安心感が2:1位で混じった感覚が続いていたのだが、代表戦でこんな感覚はそれこそ南アW杯以来ではないかと思う。あの時も今日の戦い方に近い、ポゼッションよりも守備の堅さとカウンターの鋭さで勝負するチームだったから余計に思い出された。

 以下雑感。
・スタメンに乾の名前があるのを見た時、面白いと思った。以前から言っていることだが、監督の志向するサッカーに合致した11人で固めるよりも、何人か“異分子”を入れた方がチームが機能する時がある。ボールを繋ぐチームならアンカーに中盤にダイナモ、ファイターを置くとか、縦への早さを志向するチームなら攻撃陣にスピード、フィジカルタイプだけで無く中盤で間合いを取れるテクニシャンを置くとか。ハリルホジッチの志向なら右が浅野ときたら左は原口が自然だが、ここで敢えて乾を置いたのはそういう“外し”が感じられて試合前からちょっと期待してしまった。まぁ原口はクラブで控えなのでスタメンには不安があったという面もあるかもしれないが、縦へ突破する浅野と横への動きもある乾のコンビで攻撃が単調にならず、ある程度バリエーションが生まれたのではないかと思う。

・浅野はゴールまでは酒井と全く息が合っておらずちょっと浮いてた感もあったのだが、逆サイドの長友のクロスに合わせて点を決めるんだから分からないものだな(笑)長友もそれまで酒井に比べて攻撃参加は少なかったのに、あの時間帯に急に攻め上がってきてアシストと。サッカーは1対1の関係が無数に積み重なって出来上がるもので、特定の2人の関係だけ見てどうこう言うのはまさしく木を見て森を見ずだと痛感した。

・ちょっと今日の井手口は凄すぎたな。試合の半ば頃から遅くとも来夏には欧州行ってるだろうなと思ったが、あのゴールで多分年明けには行ってしまうだろう。(W杯半年前という時期なので敢えて残るという可能性もあるが。)マリノス戦でのミドル2発のイメージが強く、ボランチより少し前目のポジションの印象だったのだが、守備でも貢献してたし、ガンバユースで言うなら稲本、橋本等のボランチと二川、倉田、家長ら2列目のアタッカーの要素を兼ね備えている感じ。友人が中田ヒデに似ていると試合中から呟いていて、??だったのだが試合後のインタビューで顔がアップになった時確かに似てると思った(笑)そう言えば中田とは20学年違いだが、丁度20年前のフランス予選ではこの人が活躍したのだった。

ハリルホジッチは相手に応じて人や布陣を替えつつ徹底的に相手の弱みを突くという点で岡田氏がより先鋭化された印象を受ける。今日の酒井と浅野のコンビネーションの様に、スタメンを替えることによるデメリットもあるのだが、3月のUAE戦、今日とそれ以上にチームを機能させてきた。そういうサッカーをするには手持ちのカードが多ければ多いほど良い訳だが、この1年はその手札を増やす(育てる)のも平行しながら戦ってきた訳で、波はあったとは言え1試合残して予選突破なのだから十分すぎる結果。相手に応じたサッカーなので、本大会メンバーは抽選会次第で変わってくるのだろう。

・世代交代という意味では、丁度1年前が緒戦、つまり●1-2で負けたUAE戦だった訳だが、今日はあの試合からスタメンは8人入れ替わっていた。2試合ともスタメンだったのは吉田、酒井宏、長谷部のみ。1年前はまだザック時代の主力がそのままという感じで、当時の雑感でももっと若い世代の台頭を促していたのだが、当時名を挙げた面々もまだ伸び悩んでいる選手もいるが久保、浅野など何人か代表に定着し、更に若い井手口も一気に駆け上がってきたので、あと何人か、出来れば東京五輪世代が出てきて欲しい。例え本大会メンバーはならずとも前回の南野の様にバックアップに選ばれる位までには。

・その点でサウジ戦は杉本、三浦、植田らを使って欲しいのだが。いきなりCB2人を代表デビューというのは非現実的なので、吉田と誰かを組ますとかで。GKも出来れば中村を見てみたいが・・まぁ川島が出ないとしても東口かな。12月にEAFF E-1フットボールチャンピオンシップという東アジアカップの後継大会が日本で開催されるので、おそらく国内の若い選手はここで何人か代表デビューする事になるのだと思う。

J1第24節 横浜M×FC東京(日産)


 7/29の清水戦には行かなかったので(それでも1ヶ月前になるが)、日産は7/8の広島戦以来か。この間も観戦自体は結構してたのだが、三ツ沢→ビッグスワン長良川→三ツ沢→西が丘→等々力とまぁ色々行ったな。

 前半はいつも通りの0-0だったが、東京は3バックで、両サイドの裏、サイドと中盤の間が空いているのでマリノスとしてはそこに上手く縦パスを入れることが出来、いつもの前半よりはゴール前に到達する回数が多かったように思う。前半両チーム最大の決定機は高萩が飛び出してGKと1対1というシーンだったが、ループ気味のシュートを外した。
 後半はこれもいつも通りマリノスがカウンターで徐々にゴールに近付くようになり、齋藤や山中が左サイドから突破してクロス→右サイドから走り込んだマルティノスが飛び込むというシーンが2度ほどあったが、シュートがミートしなかったり合わせられずでノーゴール。そんな中で残り10分を切った頃に左サイドからのクロスを途中出場のウーゴが頭で合わせ、これがポストに当たってゴールイン。この選手はあまり大きくないので頭で合わせるプレーはそれほど多くないが、ヘディングする時は開幕戦の浦和戦然りで上手くマークを外し、叩き付ける感じで枠内をしっかり捉える。この辺りは身体能力では測れないFWとしてのセンスだな。その後FC東京もクロスバーを叩くシュートがあったがこれは入らず(距離が遠く現地では状況がよく分からなかったが、後でハイライトを視ると中島のループシュートだった。)、そのまま試合終了。

 前回の対戦は現地に行かずハイライトを視たのみだったが、あの試合も双方に決定機がありつつ0-0のまま終盤にマリノスが先制して1-0だった。それ以外にもここ最近東京相手に勝つ時は、富樫が特別指定でJデビューゴールを決めた時(15年)や13年に3-2で勝った時の様に、終盤に決勝点を挙げるパターンが多い気がする。これで14戦負け無しか。とにかく守備は安定しているが、そういう場合、相手もそれを意識して必要以上にシュートモーションが堅くなったり、狙い過ぎてワンテンポ遅れたりする。それが好循環を呼んで更に守備が安定するのだが、今日の高萩の決定機もそんな感じだった。シュートまでのパスや人の動きは素晴らしく、マリノスとしては完全に崩された形だったが、結果はシュートミス。ただこのまま残り10試合無失点という事は考えにくく先制を許す事も有り得るが、その時どうなるかだな。今季公式戦で先制された試合は8戦全敗で、優勝争いするには少なくとも追い付いて勝点1を得る戦いが必要。

 東京を観るのは今季初めてだったが、このチームは選手だけでなく監督にも投資すべきで、それを含めたチーム編成の戦略を立てられる人が必要なのかとは思った。試合内容は順位ほど悪くない(実際今日も終盤までほぼ互角だった訳で)のだが、多くの選手に代表歴があって五輪の10番も2人いたりする中で、それがチーム力に反映されてないというか。フィッカデンティ時代の緻密さに比べるとやはりポジショニングとかパスを回す時の身体の使い方だったりが甘く見えてしまうんだな。また前田、大久保、ウタカ、永井と人員過多な前線とか、小川を育てるのかと思ったら太田を復帰させるとか(今日は小川がスタメンだったが)、中堅、ベテランを獲る割にU23チームをJ3参戦させてるのも、トップとU23の連携という点でどうなのか、という。

 帰りはすぐにスタジアムを出て溝の口行きバスに乗車。最近はこれがパターンになっており、もはや新横浜駅の帰りの混雑には耐えられない(笑)

ACL準々決勝第1戦 川崎×浦和(等々力)


 一昨日、つまり週明けの月曜に何気なく試合日程を眺めていると、今週水曜にACLが等々力であるのを知った。日本勢同士のトーナメント戦もなかなか無いなと思い、平日等々力行を即決。直前だったのでメインスタンドで席が残っていた南側(アウェイ側)の2階席を買ったのだが、来てみると周りはほぼレッズサポだった(苦笑)ACLは座席の無いテラスは入場禁止のため、等々力の両ゴール裏1階は閉鎖されており、レッズサポのコアはバクスタ寄りの一角に固まっていたのだが、声量はいつもの浦和だった。それはコアだけでなく着席しているゴール裏2階や自分が座っていたメインのアウェイ寄りの人々が寄与するところが大きい。この人達は普段埼スタのメイン、バックにいるのだと思うが、そういった人々の(個々の声量や人数そのものの)厚みは他クラブに無い要素だと思う。

 試合についてだが、序盤から川崎が攻め、浦和が守るという展開が続いた。浦和を観るのは開幕戦以来なのだが、アウェイでの第1戦故にまず失点しないことを優先させた、という事も考えられたが、それ以上に攻撃の淡泊さが目に付いた。関根は移籍、宇賀神は負傷から回復が間に合わず、R・シルバ、武藤をベンチに置いて、柏木もウォームアップ中の負傷で急遽スタメンを外れる(青木が代わりに入った)というメンバー構成ではあったが、パス回しのテンポが悪くて自陣でボールを奪ってもそれが相手陣内深くまで繋がらない。今日のスタメンでパス能力が高いのは矢島だったがポジションは2列目でそこまでボールが来ない事が多かった。やはり中盤深くでボールを左右に捌ける柏木の不在は大きかったかな。
 一方で浦和のパスのぎこちなさは川崎のパスがスムーズだったが故に余計にそう見えたという面もある。川崎はフルメンバーだったのだが、前半半ばに中村憲剛の突破から最後は小林が合わせて先制。中村が左サイドゴールライン近くで一人股抜きして突破し、フリーで中央に折り返した時点で勝負ありだった。引いて守備を固める相手にはやはりこういう個々人の一瞬のセンスが打開の鍵になるな。
 今日の川崎の中盤から前はエドゥアルド・ネット、大島、中村、阿部、家長、小林を置いた布陣だったが、観ていてドイツW杯のアルゼンチンを思い出した。当時のアルゼンチンはペケルマン監督がユース代表で育てたカンビアッソリケルメアイマール、M・ロドリゲス、テベスサビオラといった選手達を中心に(この国の十八番である)激しさだけでなくテクニックでも魅せるチームだったが、技術のある選手達が上手く融合してバランスを保っているという点で似ているなと(まぁアルゼンチンにはマスチェラーノがいたが)。
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ドイツ大会セルビア・モンテネグロ戦でパスを繋いで繋いで崩したカンビアッソのゴール。94年大会ギリシャ戦のマラドーナのゴールと並んでアルゼンチン代表のW杯ゴールで印象深いものの1つ。

 後半も開始早々に川崎が追加点を挙げたのだが、半ば頃になると徐々に浦和が押し込み始め、オフサイドラインギリギリの所を抜け出した武藤(後半から出場)が決めた。このゴールを含む前後10分は浦和の時間だったな。もう1点取っていれば2-2だったが、次のゴールの決めたのは川崎だった。家長が左サイドを突破して柔らかいクロスを上げてそれを小林が頭で合わせて3-1。これでほぼ試合は決し、その後も浦和は攻め込むが決定機は作れず試合終了。それにしても川崎の3点目をアシストした家長は後半はほぼ消えていたのに残り5分という時間であのプレー。重心の低い、吸い付くようなドリブルといい、技術がある強味を見せてくれた。

 帰りは別で観ていた友人と合流し、新丸子駅まで。

永井秀樹引退試合 Verdy legends×J legends(西が丘)


 昨日急遽友人から誘いがあって行くことになった。自分はまだ夏休み中なのだが、待ち合わせ場所の本蓮沼駅にスーツ姿で着た友人を見て今日が月曜だったと気付いた(笑)
 事前にチェックした限りでは今日の出場メンバーはなかなか豪華という事だったが、やはり実際に選手達を見るとそれを実感する。背番号順に並んで一人ずつ紹介されたのだが、ヴェルディの8番北沢、9番武田、10番ラモス、11番カズと並ぶ姿は子供の頃はアンチ・ヴェルディだった自分でも圧倒的なオーラが感じられ、胸に込み上げてくるものがあった。またカズの立ち姿が格好良いんだな。背筋を伸ばして姿勢良く立つ姿を見ながら、この人なりのダンディズムというか、サッカー選手として男として何が公の場に相応しい振る舞いなのか意識してるんだろうなと思わせた。というかもはや無意識にそうした振る舞いが出来るレベルなのかもしれないが。
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 ちなみにだが、ウェルディが着ていたATHLETAのユニはJ開幕前の読売クラブ時代を思わせる深緑でなかなか格好良かった。
 ヴェルディと対戦するJ legendsも豪華な顔触れで、昨日試合したばかりの齋藤学までいた。齋藤以外にも波戸、小村、石川ナオ、三浦(淳)などマリノスに縁のある選手達も多かった。また松田も参加者リストに名前があり、息子さん(見たところまだ小学校高学年位だろうか)が代理でプレーする場面もあった。忘れがちだが、永井は合併した時にフリューゲルスから移ってきた5人の選手の一人(他に波戸、佐藤一樹、三浦(淳)、吉田孝行)。もしシーズン中でなければ井原正巳も来ていたはず。J legendsのユニは代表を意識した?青基調だったが、胸元が赤で丁度08年頃のナイキ時代のマリノスに似ていただけに、あのユニを着た井原さんとカズがマッチアップするシーンを想像しただけで震えてくる。
 前座では国見と帝京のOB戦があったようで、そこには大久保もいたようで、引退試合の開始前にスタンドにいるのが見えた。小さいスタジアムなので大久保以外にもそこかしこにサッカー界の人々の姿が。

 殆どの選手がさすがに現役時代とは体型が変わっていたが(笑)、永井は去年まで現役、かつ今もユース監督として活動しているのもあってか体型がシャープで動きのキレもあった。前にも書いたが、カズが異次元過ぎて目立たないが、この人も45歳まで現役だったのは凄いこと。他のメンバーではやはり現場にいる人は身体が絞れていて、中村忠(FC東京U23監督)が左SBで何度も上下動していたのが印象深い。この人に限らず現在指導者として活躍しているヴェルディOBは多いが、FC東京と川崎に結構いて、川崎のトップチームコーチには米山篤志、GKコーチには菊池新吉がいる。現時点で、現役時代にプロ経験があって指導者としてもそれなりに経験を積んでいる、というとやはり40代半ば~50歳位の年齢となって、必然的に90年代にプロで活躍、つまりJのオリ10に所属していた人になるんだろうな。FC東京や川崎も徐々にOBが指導者になっているが、まだ指導者としては若い。そういった意味でこの2チームはヴェルディの遺産を上手く活用しているとも言えるが。

 試合は3-2でヴェルディレジェンズ勝利。その内3点は永井で、見事なFKも決めた。懐かしい選手達を見ることが出来たのもそうだし、友人ともなかなかディープな話が出来て楽しい時間だった。
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J1第22節 横浜M×鳥栖(三ツ沢)


 マリノスのホーム試合を観に行くのは7/12の天皇杯沼津戦以来なので(天皇杯は地元のサッカー協会主催なので“事実上の”ホームという位置付けだが)、かなり久々な感覚があった。さすが夏休み中だけあって三ツ沢はフルハウスだったが、観衆は12,764人。普段からマリノスの試合に行っている固定客、コア層の数もおそらくこの数字に近いと思われるので、そういう常連組だけで三ツ沢は埋まり、それ以外の「今日は夏休みだしマリノスの試合行ってみようか」というような層の枠は限られる。つまり今の三ツ沢開催は普段日産でピッチから遠い場所からの観戦を強いられている常連客への特典のような位置付けなんだな。ここに行く度にどうにかして増築出来ないか(例えばホームゴール裏スタンド、メインスタンドとホームゴール裏スタンドの間など)妄想してしまう。

 今日は鳥栖戦だが、鳥栖相手は常に1点勝負というイメージがあるのだが調べてみるとリーグ戦で過去11試合戦って勝敗の付いた10戦全て1点差だった。スコアも

○1-0:3試合
○2-1:3試合
●0-1:3試合
●1-2:1試合

この4パターンに集約される(笑)
 最近のマリノスは前半0-0で後半勝負というパターンだが、今日は前半早々に先制。カウンターから山中が左サイドを駆け上がって斜め45度からシュート、権田が弾いた先にウーゴが飛び込んだ。試合前の練習を観ながら友人と話していたのだが、山中は初速がかなり速い。左サイドで齋藤とのコンビネーションも悪くないし、強烈な左足という武器もあるので守備を磨けば代表候補リストには入るのでは無いかと思う。
 最近の傾向からして前半で先制したのは儲けものという感じではあったが、鳥栖も何度かチャンスを作る。前線の左から田川、イバルボ、趙東建のFW陣は皆体格があるだけではなくスピードやテクニック、コンビネーションもあって迫力があった。田川はこの前のU20W杯にも出た選手で、小川が負傷離脱した為に前線のターゲット役として起用されていたが、本来はサイドからゴリゴリドリブル突破するタイプのようで、前半半ばにイバルボとのワン・ツーでエリア内に侵入してフリーでシュートという場面も作り出した。(これは飯倉がセーブ)99年生まれなので次のU20W杯にも出場資格がある。
 後半も一進一退の展開だったが、マリノスのチャンスは権田が防いで2点目を奪えず。このGKは日本に復帰してから初めて観たが、以前より安定感が増したようにも。もう28歳なのにも驚いたが、今年27歳の齋藤学然り、ロンドン五輪世代ももう20代後半と言うことなんだよな。代表でも大迫、原口、山口、酒井(宏)などようやく主力と呼べる選手達が出てきたがもっと出てきて欲しい。
 
 試合はそのまま1-0で終了。やはり鳥栖戦はこういう試合、スコアになる。