ルヴァン杯決勝 湘南×横浜M(埼スタ)


東京十社巡り
 例によってそのまま埼スタまで北上するのは面白くないので今日は東京十社巡りの続きをば。都営三田線白山駅からは根津神社白山神社が徒歩圏内にあるのでまずは6月に行った根津神社を再訪。早朝まで雨が降っていたせいか境内は清々しかった。

参拝し、御朱印を貰った後は白山駅方面に戻り、白山神社へ。

ここは平安時代に石川の白山を祀る白山比咩神社(加賀国一宮)から勧請された社で、鳥居は大きいが周りを住宅に囲まれ、地元の神社と言われたら信じてしまいそうな規模。また御朱印は別紙に記載する形だった。御朱印を貰った後はいよいよ埼スタへとなるのだが、歩いて10分掛からない場所には南北線本駒込駅があり、そこから直接浦和美園へ行くことが出来る。都心の地下鉄や東急沿線もそうだが乗換駅として隣接していないが歩いて数分の場所に違う路線の駅があると、こういった散策時には便利。また住めば行動範囲が広がって楽しいだろうなと思う。
 南北線に乗った後、実は買い物していないのを思い出し、浦和美園に着いた後は駅前のコンビニは激混みなのでスタジアムと反対方向にあるイオンに行った。ここも出来てから随分経つが、行くのは初めて。買い物した後スタジアムまで歩くのは面倒だったのでバスに乗ることにしたが、意外とすんなり乗れてしまった。12時前にようやくスタジアムに到着。今回はQRコードチケットだったのだが、ゲート前でスマホwifiを拾おうとしてネットが繋がらず、チケット画面が出なかった時は一瞬焦ったが、wifiを切ったら表示されて無事入場。

■試合
 湘南とは今季1勝1分、ホームで4-4、アウェイで1-0という結果なので打ち合い、一点勝負どんな結果も起こり得るとは思っていたが、試合は序盤から湘南がアグレッシブに攻める展開。湘南はCKでも色々と変化を付けてきて、この試合の為にマリノスを研究し、仕込んできたんだろうなというのを伺わせるサッカーだった。基本的にはサイドからの攻撃が多かったが、最前線の山崎がドゥシャン相手にもよく身体を張って競り勝ったりボールを収めていたのも大きかったな。マリノスは最終ラインから繋ごうとするもそこに湘南が複数でプレスを掛けてくるので前に蹴り出さざるを得ずボールを奪われる悪循環。ただ湘南は最後の精度を欠いていたので、序盤の15~20分を凌げば落ち着いてくるかなとは思った。また松原から仲川へのロングフィードが通る場面もあり、準決勝の鹿島戦の様に仲川、天野らがサイド起点にワンチャンスをものにする事も考えられた。
 だが20分を過ぎても基本的には湘南が押す展開は変わらず。この辺りから一緒に観ていた観戦仲間と何かがおかしいという話になってきた。鹿島戦でも書いたが受けに回った時の反発力の無さなんだよなぁ。流れに身を任せてしまうとでも言うか、一旦受けに回るとそれを変えようとプレーで示す選手がいない。そんな中で前半35分頃に杉岡の見事なミドルが決まって湘南が先制。湘南としては先手必勝で序盤から攻めてきただけに前半の内に点を取れたのは大きかった。
 さすがにハーフタイムを挟んで切り替わったのか、後半はマリノスが押す展開が続いた。ただここでもお約束のサイド→クロスばかりで秋元を脅かすシーンはそれほど無く、中央で湘南DF陣に跳ね返されるシーンの繰り返し。湘南も身体を張って守っているのだから点を取る為にはそれ以上の技術なりアイデアなりを出さないといけないがその工夫が足りなかったな。また今日は遠藤がベンチにも入れずユン・イルロクがスタメンだったが、この左サイドがブレーキになっていた感もあった。ユンは周りを使う動きなどは上手いがサイドアタッカーというより2列目の選手の様な動きでこのポジションで求められる動き(縦への突破、切り込んでのシュート/アシスト)は満たしていない。またリーグ戦では9/16浦和戦以来出番が無く、その間10/14鹿島戦(ルヴァン杯準決勝第2戦)に10分弱出ただけという試合感の無さやここ最近左は遠藤で固定されていたのもあってコンビネーションにも難があった。
 このまま湘南が逃げ切って初優勝。終盤にエリア内でシノヅカが倒れたシーンなどもあって表彰式では審判団に対してアウェイゴール裏からかなりのブーイングも飛んだが、リーグ戦ホーム広島戦と同じで思う様にならない現実の鬱憤を主審にぶつけているだけ。かつては決勝に行けば勝つのがマリノスだったが元日に続いてこれで決勝2連敗。上でも書いたが自分達の力で流れを引き寄せられない押しの弱さがここ最近顕著になってしまっている。後半にはドゥシャンが最終ラインからドリブルで持ち上がるシーンもあったが、あれはどうにかして流れを変えたい、湘南の意表を突きたいという思いからのプレーだったのだろう。それを感じ取れる選手が他に何人いるか、ということ。

 帰りは浦和美園の隣、東川口で軽く飲んで、武蔵野線常磐線上野東京ラインと少し大回りして帰宅。浦和戦と違って今日は東川口で降りる客はいないだろうと思っていたら結構いて驚いたのだが、武蔵野線南浦和に行って京浜東北線に接続するルートもあるのを知った。ルヴァン(ナビスコ)杯の決勝を観に行ったのは旧国立で開催された2012年以来埼スタになってから初めてだったが、この試合はやはり今日のような快晴が似合う。

J1第30節 浦和×鹿島(埼スタ)


 今節のマリノスはアウェイでガンバ戦だが、今日は午前中に別件の予定が入って大阪には行けず、どこか近隣の試合でもと思って日程を見たら埼スタで浦和と鹿島の試合が。好カードで昼の試合だし、来週また同じ場所に行くのでその下見も兼ねて(笑)、元日以来の埼スタ行を決めた。

 午前の予定を終えた後そのまま向かうには早過ぎるので、寄り道して江東区の砂町銀座に向かった。ここに浦和の興梠の親族が経営するローストチキン屋が最近開店したとの事で、浦和サポの友人からもお薦めされていたので行ってみようかなと。23区東部の地理には疎く、まず砂町銀座というのが何処にあるのかも分からなかったのだが、地下鉄東西線東陽町駅からバスで10分ほどの場所だった。この辺りは都心から放射状、東西にJRや地下鉄が延びているが、それらを南北に繋ぐ鉄道路線は少なく、バスがその役割を担っている。砂町銀座を通るバスも5分置きに出ており東陽町駅のバス停に着いてすぐ乗ることが出来た。

 商店街の入り口。細長い通りが数百メートルに渡って続き、中には様々な店が連なっているが、特に総菜屋が多かった。都内の商店街というと武蔵小山や戸越銀座は知っていたが、ここはそこまで観光地化されておらず、より近隣住民の生活に密着した(つまり本来の商店街の姿)印象。

 目的の店は通りの中程にある。元々地元宮崎に店を出していて、今回初の支店として東京に進出したという事らしい。ここで買ってスタジアムで食べようかとも思ったが、事前に調べると「冷めてもおいしい」という評判だったので夕飯用に少し多めに購入。その後は商店街の中にある中華屋で昼を食べて埼スタへ。バスで都営新宿線西大島駅に向かい、そこから市ヶ谷で南北線に乗り換えてそのまま浦和美園まで。代表戦だと都内から混み始めるのだが、浦和戦だと1つ前の東川口駅までは比較的空いている。
 浦和美園も来る度に新しいマンションや家が建ってリアルシムシティを体感するのだが、さすがに駅周辺は大分街らしくなってきたな。驚いたのは駅前に東横インが出来ていたこと。どう見てもベッドタウンのこの街に何故だろうか?あるいはここにホテルを建てても十分採算が見込めるくらい(主にインバウンドの増加による)都内のホテル不足は深刻だとか?それはともかくスタジアムまで歩き、開始1時間ほど前に到着。

■試合
 試合前にはコレオグラフィが行われた。最初はトップの画像のように赤白黒三色旗の模様の上にエンブレムを出していたのだが、少し経つとエンブレムが引っ込んで実物の三色旗の大旗が無数にゴール裏にはためくという演出。コレオグラフィの上に大旗というのは余り聞いたことが無く、どこか幻想的ですらあった。

 試合は開始から浦和がボールを保持しつつ押し込み、鹿島はカウンターで活路を見出す展開。浦和は何度かチャンスがあったのだが決めきれず、こういう時はカウンターでやられたりするものだと思っているとやはり前半の終わり頃にカウンターから西が決めて鹿島が先制。そのまま前半が終わって後半も序盤から浦和が押していたのだが、決定機を鹿島GKクォン・スンテがセーブした直後のCKから岩波が合わせて同点、それから10分しないうちに武藤がミドルを決めて一気に逆転した。
 ここから鹿島は鈴木優磨を入れるなどギアを上げてきて浦和を押し込むようになる。鈴木はこの前のルヴァン杯は休養?でベンチ入りもしていなかったが、プレーを見ているともう完全に“若手”ではなく鹿島にとって不可欠な戦力であるというのがよく分かった。クロスに飛び込むだけでなく、少し引いた位置でボールを受けてキープしつつ周りの味方に展開するプレーも出来る。同い年の北川が呼ばれたのだから、11月の代表戦はこの選手も呼ばれるはず。
 2-1となった後は鹿島がずっと押し込んでいたのだが最後決めきれないままアディショナルタイムを迎え、浦和のカウンターで武藤が一人で持ち込んでそのまま決めて勝負は決した。試合前に映像装置で映された情報で武藤がゴールを決めた試合は過去29勝2分と圧倒的に分が良いとのことだったが、これで30勝目と言うことか。鹿島は先週の三ツ沢の試合と得点経過は異なるが、ある意味で似たようなものではあった。これまでは勝負所で最低限の結果を持ち帰っていたのが、惜しいところまで行くが最終的な目的は達せずという点で。先週はあと1点まで追いすがるがルヴァン杯敗退、そして今日は先制し、終盤押し込むも勝点0。今はACLという大目標があるために目立たないが、逆に来週水曜のACLの試合に重圧が掛かってしまったようにも。
 今日はずっと晴れていたのだが、ハーフタイム辺りから雨が降り始め、後半には豪雨で遠くには稲光も見えるほどだった。試合後にはパラつく程度だったが、雨雲は南下したので、雨と共に帰宅。

ウルグアイ戦

箇条書き
・強豪相手に若い選手がどんどん仕掛けていく姿が南アW杯直後に似ているなと。あの時は本田、長友、岡崎24歳、内田が22歳、香川も21歳と若く、30越えてたのは遠藤くらいだったので、今日のメンバーはそれより少し平均年齢が高いと思うが、先月のコスタリカ戦同様、攻撃が若い選手中心なのでより若々しく見える。その辺のチーム構成(後ろはベテラン中心、攻撃は若い選手中心)のバランス感覚はさすが。

・8年前と共通しているのは若い選手が欧州でプレーすることによって当たり負けしない強さやかわす術を手に入れて、相手に潰されずに技術を発揮できる点。今日の2点目の堂安の粘りとか中島のプレーはそれが感じられた。

アジアカップに向けてCBは三浦が今日一発やらかしてしまったのがマイナス材料。吉田、槙野、冨安の3人は確定と思うが、残り1枠は昌子が負傷から本格復帰すればそこに入るだろう。

・大迫のポストプレーは芸術の域と言ったら大袈裟かもしれないが、相手の圧力を上手く吸収してボールを自分の懐に収める技術は誰にも真似出来ない。もう少しシュート精度が高ければ言うこと無しだが(苦笑)、それを補って余りある貢献度。

・今日の遠藤はまるで長谷部のような落ち着いたボール捌きだった。ウルグアイにプレスに来られても慌てずボールを回せていたし、元々リオ五輪の頃から長谷部の後継者と言われていたのが、紆余曲折経てついにそれに相応しい選手になったかな。

・CBやボランチ、2列目に若い選手が出てきた中で、SBもそうなって欲しい。既に30歳近い佐々木はともかく、室屋は全体的にプレーにこれといった武器が無いのが難点。今の長友、酒井と競争するのはハードルが高いが、守れるのを前提としてプラスアルファで何か武器を持つ(運動量、高さ、攻撃力など)選手はいないものか。マリノスの山中は左足という武器があるが守備で簡単にかわされ過ぎて、終盤になるほどプレー精度が落ちるのがなぁ。五輪世代を見渡すと高さのある立田(清水)、複数ポジション対応出来る杉岡(湘南)、橋岡(浦和)辺りが伸びてきて欲しいところ。先月の試合では守田(川崎)が右SBで出ていたが、アジアカップはもしかしたらこの選手が入るかもしれない。

ウルグアイは昔から気になるチーム。初めて本格的にW杯を見たアメリカ大会は南米予選で敗退したのだが、それが逆にどんな選手がいるのだろうという興味を掻き立てられた。本大会出場国は雑誌でよく取り上げられるものだし、当時の自分はそれを貪り読んで選手を覚えていったのだが、一通り各国の有名選手を覚えると今度は予選敗退した国にも興味が出てきた、という流れ。フランチェスコリ、フォンセカ、R・ソサ、ポジェ等々当時の主力はまだ覚えている。

・そのウルグアイはロシアの前くらいから徐々に若い選手が台頭してきて、特に中盤はこれまでのように運動力と激しさだけでなくベンタンクールみたいなテクニックもある選手も現れているのだが、スアレスカバーニ(共に31歳)の後継者がおらず、これから徐々に厳しくなる予感。伝統の守備も少ないチャンスをあの2人が決めてくれる信頼感あってこそだと思うし、前線にそうした選手がいなくなると、いい試合をしながら勝ち切れない、最後の1点が遠い、という試合が続いてしまうのではないかと思う。今日点を取ったG・ペレイロ(23歳)はPSVで3季連続二桁ゴールを決めていて、今季もリーグ8試合で5点決めているようなので今後化けるかもしれないが。

・来月はベネズエラと対戦した後、アジアカップトルクメニスタンと対戦するので最後はキルギスと、という流れはなかなか良い。おそらく今日のメンバーをベースにあと何人か試してアジアカップへという流れか。

ルヴァン杯準決勝第2戦 横浜M×鹿島(三ツ沢)


 今日は指定で観る予定だったのでいつもより遅めに家を出たら色々あって横浜駅に着いた時には開始まで10分という状況。久々にタクシーを使ったら岡野町や浅間下の交差点も混んでおらず信号のタイミングも良くて約5分と過去最高に早く着いた。開始3~4分頃にようやく座席に到着。

 序盤は鹿島が1点を取りに押し込んできたのだが飯倉の好セーブもあってゴールを許さず。そんな中でマリノスは主にカウンターでサイドを起点に攻める形になったのだが、前半15分過ぎに右サイドの仲川に長いパスが通り、仲川の突破から中央の天野のシュートは鹿島DFに当たるもこぼれにウーゴが反応して反転シュートを決めた。ただ鹿島としては勝ち抜けには最低2点が必要なのは変わらないのであまり焦る様子は無く、その後も同じ様な展開が続く。そんな中で前半30分過ぎに決まったマリノスの2点目は大きかったな。左サイド深く突破した天野がグラウンダーのクロス→最後はフリーの仲川が合わせるだけというゴールだったが、これで鹿島は3点が必要になった。鹿島の攻勢をいなしつつカウンターで効率良くゴールを重ねたので、これは意外と大差が付くかもしれないと思った。

 後半に鹿島はセルジーニョを入れて更に攻勢を強めてきたが、セットプレーからのヘッドはオフサイドでノーゴールだったりしてマリノスはゴールを許さず、最初の15分を凌げばまた流れはマリノスに傾くなと。まさにその15分過ぎにはここ最近のお約束である喜田投入で試合を締めに掛かったのだが、その直後に飯倉が目の前の味方へのゴールキックをミスして相手に渡してしまい、それを決められた。
 これで流れが変わってしまった。試合を締める為に喜田を入れたはずが、1点差となってこのまま逃げ切るのか、あるいはもう1点取りに行くのか意思を統一出来ず、たまにカウンターで鹿島陣内に入っても簡単にボールを失うなど鹿島のボール保持時間が多くなっていく。鹿島の攻撃はシンプルなものでボランチがボールキープして左右に展開→SBとサイドハーフが連携して突破→クロスというものだったが、分かっていても掴まえ切れず中央に何本もクロスを送り込まれた。そんな中で1失点目から10分経たない内に左サイドからのクロスをセルジーニョが頭で合わせて2-2。
 これは一気に鹿島の3点目もあるという流れだったが、中央のドゥシャン、チアゴがよく防いで最後の一線で踏ん張ることが出来た。試合中この2人は激しく味方を鼓舞したり、互いに何か言い合っているシーンが何度もあったが、この2人がいなかったら今日の結果は無かっただろう。鹿島としては右サイドの遠藤康のキック精度がいまいちで特にCKの精度を欠いたのが痛かったかな。このまま2-2で終わりマリノスが決勝進出。

 ここ最近出場停止以外はほぼ同じスタメンで戦っているが、戦術の浸透とメンバー固定による相乗効果で良い流れ。ただ今日の1失点目はミスからとは言えその後鹿島にあれだけ押されたのは懸念材料かな。受けに回った時の反発力の無さとでも言うか、日本人選手達の大人しさ(と外国人選手達の気迫)が露わになってしまった。また伊藤は負傷、久保、山田はU19代表で不在のため劣勢を覆す攻撃のタレントがベンチにいないという点も。今日途中出場したシノヅカ、ユンもゴール、アシストという本来期待される役割ではまだ結果を出していない。まぁ今季の公式戦は残すところもう6試合(リーグ5試合+ルヴァン決勝)なんで、このメンバーで戦い抜くしかないのだが。
 鹿島は2試合トータルで見れば第1戦の土居のPK失敗だったり終了間際のウーゴのゴール(とその前の曽ヶ端のファンブル)が響いた形。本来の鹿島ならあの流れなら3点目を取っていただろうが、三竿が代表、内田、中村が第1戦で負傷して鈴木も休養で不在という中ではあれが精一杯という気もする。やはり一番優先しているのはACLという事かな。今日の終盤に昌子を久々に出場させたのはそれを見据えてだろうし。

 この1週間の天気予報は一時雨だったり曇りだったりよく変わったが、今日は雲こそ多いが見事な秋晴れだった。決勝も今日のようだと良いのだが。

府中へ

 思えば東京の西、多摩エリアは味スタ以外あまり行く機会が無い。最近だと2年前のFC東京戦前に調布の深大寺に行ったくらいか。ということで今日は府中にある大國魂神社に行ってみることにした。
 南武線の府中本町から歩いて10分足らずの距離にあるのだが、この駅も10年くらい前に東京競馬場に行って以来だな。

 創建は1900年前になるらしい。府中はその名の通り武蔵国国府が置かれた場所でもあったので、中心地にある社として古来より存在感があったのだろう。参道の傍には府中の歴史を紹介する市の施設もあって、平安時代当時のこの辺りをCGで再現したコーナーもあった。

 参拝後、御朱印を貰いに社務所に寄ったのだが、待っている間ふと見ると中にFC東京のポスターが貼ってあった。

 近くには京王線も走っていて飛田給からも近いし、駅から歩いてくる途中でもチームのタペストリーが掲示されていたので当たり前と言えばそうだが、神社にサッカーチームのポスターというのもなかなか意外性があって面白かった。必勝祈願もここなのかと思ったが、2011年頃までは実際そうだったらしい(現在は明治神宮)。代々木のスタジアム構想然りでFC東京が23区内進出を渇望しているのは周知の事実だけど、今まで拠点にしてきたこの多摩エリアとの関係とどう折り合いを付けるのか、というのは長期的な課題になってくるだろうな。味スタのFC東京戦に行くと、近隣から自転車でやってくる人を多く見掛けるが、そういう人達をいかに23区に誘導するかも含めて。

 帰りも府中本町を使ったのだが、既に5時近くで東京競馬場帰りの客が流れていた。埼スタ帰りの浦和美園みたいなのを想像したが、意外と混まずに帰れた。まぁこの駅だけでも南武線武蔵野線と2路線あり、前述の通り京王線も走っているので上手く分散してるんだろうな。

神奈川県1部第18節 品川CC横浜×YSCCセカンド(かもめパーク)


 今日は友人達のチームの試合を観にかもめパークまで。最寄は相鉄線いずみ野駅だが今日は敢えて1つ先のいずみ中央駅から歩いて向かった。この辺りは昔祖父母が住んでいたのもあってよく来ていた場所。今でこそ宅地開発や幹線道路の整備が進んでいるが、未だ緑が多く残り、戦前から続いていると思われる旧家や養鶏場もある。自分が小学生の頃は近所で牛も飼われていた。昔は横浜も少し内陸に行けばこの様な風景が広がっていたんだろうけど、その名残を今に残す希少な場所と言えるかな。ついでに言うと相鉄に乗ったのも久々だが、緑園都市駅なんて今は一戸建てやマンションで埋め尽くされているが、子供の頃は電車から見えるのは区画整理された土地だけで何も無い場所だったな。港北NTもそうだが時々あまりの変わりように少し感慨深くなる時がある。20分程歩いて試合会場へ。
 
 10チームのH&Aで争うリーグ戦は今日が最終節。友人達のチームは前節終了時点で同勝点で2位、しかし得失差で約10の差を付けられていたのだが、先に最終節を戦った首位チームが敗れた為、引き分け以上で優勝となる展開だった。そんな中で試合が始まったのだが、開始早々にいきなりPKを与えてしまい、GKはよく反応したのだが止めきれず先制を許してしまった。
 これも優勝の重圧なのかと思ったりもしたのだが、そこから10分も経たない内に逆転という。圧倒的に攻め込むという訳でも無いのだが、ボールを前に運んで相手陣内深いエリアに侵入したら高い確率で決定機を作り出していた。それはやはり個々の力が相手を少し上回っていたという面と、チームとして攻める時、引く時の判断が的確だったという面があるかな。今日の相手は以前も観たことがあるなと思って記録を辿ってみたのだが、実は過去2試合(2011年7月2012年8月)観ており、いずれも友人チームは敗れていた。(自分が観た中で)最後の対戦からもう6年以上経っているが、今日の両チームの差(この対戦相手は最終的に今季リーグ戦10位)を見るに、やはり友人チームは一歩一歩確実に歩みを進めるチームだなと。
 後半半ばには追加点を加えて3-1とし、終了間際に1点返されたが3-2で勝利、そして優勝を決めた。来月からは関東リーグ昇格に繋がる大会が始まるとの事で、1ランク上の厳しい試合が続くと思うが少しでも高みに達して欲しいと思う。

 試合後に選手や応援に来た人々で記念撮影をした後、帰りはいずみ野駅まで歩いたのだが、google mapを見ながら最短距離で行こうとしたルートは街灯も少なく、ふと横を見ると墓地だったりして結構不気味だった。そんな道も最後の森を抜けると普通の住宅地が広がっていて、これもこの辺りならではだよなぁと思いつつ相鉄に乗って帰宅。

J1第29節 横浜M×札幌(日産)


 3月の柏戦以来の金曜開催。試合前に色々買い物があったので品川から新幹線で向かったのだが、金曜夜の新幹線は久々で混むのを忘れていた。通路まで人が溢れる中で新横浜着。今日は夕方一時雨という予報だったが、到着後に結構な量が降り出した。まぁ日産スタジアムは屋根があるので心配ないが、仙台戦に続く悪天候。先日今季の観客動員でツいて無い面を挙げたが、天候もそれに加えたい。

 今日の札幌は都倉、福森ら主力が出場停止なのでいつものようなサッカーは出来ないかなと思っていたのだが、前半10分過ぎ迄のマリノスの攻勢を凌ぐといつも通りのミシャサッカーを見せ始めた。ボールを繋ぎつつ時にはサイドを大きく展開するロングパスを交える、広島や浦和で見せてきたサッカー。何度かマリノスゴール前に近付き、オフサイドで2度ゴールを取り消された後でジェイが右サイド斜め45度から低めの強烈なシュート決めて札幌が先制した。
 札幌の中で特に印象深いのはチャナティップだな。生で観るのは初めてだが、観ていて楽しい選手とでも言うか、重心が低く切れ味のあるドリブルでマリノスはなかなかこの選手を捕まえられなかった。今季は6点決めているが、もっと取れる力はあると思う。この選手の活躍で他のタイ人選手がJリーグでプレーするようになったのを鑑みるに、セリエAにおける中田英寿ブンデスリーガにおける香川真司のような位置付けと言えるかな。その他ではリオ五輪世代の荒野がいつの間にか中盤でボールを捌く選手になっていたのには驚いた。確か以前は前線のサイドアタッカーだったと思うが、あまり得点力は無かったのでポジションを後ろに下げたのかな。札幌で言うと今日出場停止だった宮沢も最初FWだったのが中盤になって才能が開花したのでそれも影響したのかもしれない。
 ここ最近のマリノスは先制すれば勝ちきり、逆に先制されればそのまま負けるという去年までと同じ様な展開が続いていたので先制された後どうなるかと思ったが、前半半ばに同点、前半終盤には逆転出来たのは大きかった。同点ゴールは仲川がゴール前でパスを受けた後切り返して近くの相手の逆を突き、シュートしたものだが、こういうシーンを見るに今は相手の動きがよく見えているのだろうと思う。これでリーグ8点目。このサッカーのサイドアタッカーとしてはやはりこれくらいの得点力が欲しい。

 後半もマリノスが押し気味に進め、時折札幌がチャナティップや左サイドの菅のドリブルで打開するもゴールは生まれず。マリノスは途中から喜田、中町を入れて試合を締めにかかった。前節も最初に投入されたのは喜田だったし、これまでと違ってここ最近のポステコグルーは手堅く勝点を稼ぐ事に徹している。今季ここまで観ていて選手や布陣を試合中に変えて劣勢を覆す、といったタイプでは無いと思うが、そこはさすがW杯予選のプレーオフを勝ち抜いて本大会出場させただけはある。

 ハーフタイムには観戦仲間にプレゼントを贈呈し、帰りの混雑を考えてアディショナルタイム突入と同時にスタジアムを出て帰宅。そうそう今日は照明がピッチだけ無くスタンドにも当てられてかなり明るかった。

これまでスタンドは暗かったので慣れなかったが(笑)、今後はこれがスタンダードになるのだろう。