J1第10節 東京V×横浜M(国立)

 
昼過ぎから雨も上がり、日差しも強くなったこの日は数年振りのダブルヘッダー
 今でも印象に残ってるのは東京Vの2点目。
 フッキがエリア内左サイドでパスを受けた瞬間、国立にいた少なくとも90%の人間はシュートを予期しただろう。しかし、シュートと見せかけて次の瞬間に選択されたのは中央で待っていたディエゴへのパスだった。このマリノスDF陣も引っ掛かったプレーによってヴェルディは2点目をゲット。
 あの飛び道具に対しては、90分を通して見れば中澤を中心に食い止めてたシーンの方が多かったのだが、それでも何回に1回は強引な突破でシュートまで持ち込まれてたし、上記の様に振り回されもした。FWは10回の内1回でも決めればヒーロー、DFは10回中1回ミスれば即戦犯、とよく言われるが、そんな格言を思い出す試合。

J1第10節 川崎×鹿島(等々力)


 国立から等々力へ。時間には余裕があるつもりだったのだが、着いた頃にはホーム自由はほぼ満杯で、結局ホームG裏1階のテラス(コンクリート席)に腰掛けての観戦になった。ちなみに左隣に座っていたオヤジがマリノスユニを着てたのには思わず失笑。やはり同じ事考える人間はいたようで。


 選手とほぼ同じ目線での観戦は、逆エンドでの動きや遠近感が掴み辛くてなかなか大変だったのだが、いつもは分からない寄せの早さとかピッチ上のリアルな動きが感じられて、それはそれで楽しめた。特に前半の鹿島が披露した見事なまでに組織だったプレスと、それを何とか掻い潜って前にボールを運ぼうとする川崎の動きとのせめぎ合いは観てるだけで興奮してきたな。と言うより、ピッチ上のあまりに早い動き(プレス、パス回しetc)に感覚を追い付かせるのがやっとだった、と言った方がより正確かもしれない。


 そんな観戦環境故か、試合内容はとてもハイレベルに感じられた。青木のミドルや、山岸の2アシストはそういう試合の中だけに尚更際立つな。