キリンカップ 日本×ペルー(新潟・ビックスワン)


 サッカーの世界に限らず、勝ち続けることは勝つ事より難しい。その意味では98年W杯と2年後のEUROを制覇したフランスはとてつもなく強かった。ただ、W杯とEUROのチームは、同じフランス代表とはいえ、全く異なるチームだった。98年が守備力とジダンの力で勝ち取ったのに対して、2000年では彼らの力+成長したアンリ、トレゼゲ、そして新たに加わったアネルカやウィルトールらのFW陣で優勝した。

 なぜそんな事を言い出したのかというと、今の日本が、というよりジーコが、アジアカップ優勝でチームを固定させてしまっているからだ。アジアを制覇したからといってそれがW杯予選突破に繋がるわけではない。それは日本代表も過去の苦い経験で十分わかっているはずなのだが・・・

 92年、日本はアジアカップで優勝した。翌年、ドーハの悲劇。優勝から予選まで、代表メンバーは大きく変わる事がなかった。都並の負傷で三浦(泰)が起用されたが、結局予選中に勝矢がレギュラーとなり、不調の高木、福田に代わって中山、長谷川健太がレギュラーとなった。つまり予選最中にチームが大きく変わったのだ。当時の日本は今ほど選手層が厚くなかったため、仕方ない事だったかもしれない。しかし、今は違うはずだ。

 去年アジアカップで優勝してから今までに、少なくとも代表で見てみたいと思わせる選手は皆無だったのか?あくまで私の主観だが、東京Vの相馬、浦和の長谷部、FC東京の今野、新潟の鈴木(慎)、名古屋の中村、復帰組ならば、山田(東京V)、茂庭、石川(FC東京)、山田、永井(浦和)辺りは呼ばれてもおかしくないプレーを見せていたと思う。

 確かに三浦アツは右サイドでなかなか良いプレーを見せていたと思う。だが問題なのは、三都主、加地の控えが、アツ一人という事なのだ。普通控えは両サイドに各一人はいるはずなのだが・・・

 ・・・・・・・・・と今更嘆いた所でジーコが新顔を呼ぶはずがないし、今のメンバー+まだ合流していない海外組で戦い抜くしかない。我々が出来る事は、たとえ監督に疑問ありありだろうが、ピッチで戦う選手と共に戦う事だけだ。


 帰宅したのが23:30。おかげで今日(23日)午前中は眠すぎた。勝ってたら目覚めも大分違った・・・かな?