1次予選 日本×オマーン(埼玉スタ) 

 圧勝するとは思っていなかった。オマーンはこの試合の前、韓国に0−5で惨敗していたが、予選の緊張感はそんなスコアを許す訳が無い。それでも2−0、2−1位で順当に勝つだろうと思っていたら・・・・

 ひどい前半だった。前半終了時にはブーイング起こっていたが(俺もその一人)、それを中田英は、試合後「観客がオマーンを甘く見ていたが故」と反論していた。少なくとも俺の場合は違った。前年暮れの東アジア選手権で、優勝は逃したが、一人少ない状態で韓国を圧倒したあのチームなら、こんな海外組の即興プレー頼みの攻撃になるはずは無かった。1年半監督やってこの程度のチームかよ!というのが正直な感想。

 だから、久保のゴールが決まった瞬間は、喜ぶより、目の前の光景が信じられず、ぼんやりピッチを見ていただけだった。予選は厳しいと言われる。確かに楽な試合なんて無いだろう。だが、この試合を見た限りでは、自分で自分を苦しめているような印象だった。もっと出来るはず・・・そんな思いばかりが残っていた。