明日の試合

 新監督の前日会見全文を読んで本当に驚く。この人は本気でジーコの4年間と決別しようとしている。メンバー選考、スポンサー、マスコミとの関係(≒馴れ合い)、全てとの。

私もキャプテンは大事だと思っている。だが、スポンサーの力やマスコミによってキャプテンが選ばれるわけではない。スポンサーやマスコミに都合のいい人がキャプテンになることを希望していることは多いが、時にその見栄えのいいキャプテンは役に立たないこともある。

 前々監督が使った“スターシステム”という言葉を思い出した。これを読んだら10人中少なくとも9人は今日国立でプレーしてたあのDFを思い浮かべるだろう。今回は意図的にW杯メンバーを外したと思われる。これまでずっと代表に名を連ね、経験も技術もあるがチームの雰囲気に悪影響を及ぼしかねない重鎮達を。今回W杯組から選ばれたのは、チームに負の影響力を及ぼさい人ばかりだし。(サントスはいじられキャラらしい(笑))これで79年組も気付いてくれればいいけどねぇ。自分達はもう中堅からベテランに差し掛かり、若い選手に経験を伝えたり、導いてやらねばならない立場にあるんだって事を。いつまでもユース代表みたく同い年で仲良くやってる場合じゃないって事を。
 青山も召集され、見事に80年代生まれで埋まった代表リストだが、若返ったからって全てが上手くいく訳ではない。これから真の世代交代という厳しい道のりが待っているだろう。だが、いつかは辿らねばならないこの道を選ぶ事を緒戦のメンバー選考で(語らずとも)宣言したこの監督を、信じて行きたいと思う。
 

 今日、青山門に着くと急に夕空が明るさを増した。光に包まれた辺り一体は、いつもの夕方とは異なる、それはとても不思議な光景であった。入場後、スタンドに出ると、西の空が燃えるように輝いている。空が燃えれば燃えるほど、影となるビルや雲の黒は深くなり、そのコントラストは不気味ですらあった。黒い夕焼けの翌日の天気は崩れるという。実際雨らしい。だが試合が始まる頃には止んでいるだろう。