大崎の夜

 本日夕刻より、大崎のフットサルコートにてあるサッカー団体のフットサルが開催された。ある社会人2年目のSEにとっては久々に参加する団体のフットサルであり、今回初めて行くコートである事から、好奇心と多少の不安を胸に大崎に向かった。
 多くの人々が集まり、和やかな雰囲気の元で進行したが、一人一人のプレー時間は足りず、ミックス、親睦と言う大前提を差し引いても、少しでも真剣にプレーしてゴールまで狙おうものなら場の雰囲気を壊しそうだったので、非常に不完全燃焼であった。最近町田でやっているフットサルでは純粋に実力が足りずにゴールが奪えないという事はままあるが、意図的にゴールを狙わないとそれだけでプレー全体がこれほどつまらないとは思わなかった。
 フットサル終了後、なんとなくフロアに集まったまま何も動きが見えず、いつ解散するとも知れない怠惰な空気に辟易したそのSEは静かにその場を離れた。もうこのフットサルに行く事は無いだろうという思いを抱きながら。時刻は21時を迎えつつあり、頭上には三日月が星々と共にその姿を現していた。