J1第7節 横浜M×清水(日産)


 夜の試合、という事で小腹が空いて、売店を探したら席の近くにこの前クラブHPで宣伝してた寿司屋があった。見るとネギトロ丼が¥1000でトリコロール丼とやらが¥1500。記念に(?)ネギトロ丼を買ってしまったのだが、いくらなんでもこれは高過ぎだろ。良いスタジアムフードの条件って味、値段、手軽さ、+αでビールに合う、だと思う。日産スタジアムでは外のワゴン屋台にあるケバブが結構好きで何度か買ってる。今まで食べた中で一番は、イタリアに行った時にスタジアム外に出てたトレーラー屋台のサンドで、軽く焼いたパンに野菜と肉を挟んだだけのシンプルな構成だったが本当に美味かった。味に拘って凝った品を出すのは結構だが、それで値段を犠牲にしたら別にスタジアムでなくても新横浜駅ビル辺りで買えば良い話だ。
 これに限らず最近のマリノスの戦略は、他クラブの成功事例を徹底的に模倣してさらにグレードアップさせる、てのが基本になってる。このスタジアムフードも多くの他クラブが前からやってる事だし、チアリーディングチームも同様。さらには明らかにフロンターレのHPを研究したと思われるHPの画面構成やスタッフblogの開設、あとは従来のマスコットとは違うダーティーキャラのマスコットとかも仙台の某野球チームにそんなのあったよな(苦笑)。
 別にパクリが全て悪いとは思わないが、このスタジアムフードの件についてはグレードアップを履き違えてるな、というのが正直な感想。こういう事をしてしまうフロントはやはりサッカーやそれを取り巻く様々な事象を本当に理解してるのかという点でまだ信用出来ない。



■試合
 前半を終えた時点では0−0だったが内容はマリノス優勢だったから、予想通り後半は2点くらい取って勝つだろうと。だが後半開始早々にCKから西澤のヘッドで清水が先制。何故かベンチスタートだったが、藤本のキックの質はやはり高い。先制後に気付いたが、これがマリノスのホーム初失点だった。
 初めてホームでリードされた後は、ボールはキープする割には決定機は少なく、逆に後ろの広大なスペースを藤本とフェルナンジーニョに突かれるというまるで去年の様な展開。それでも最後に追い付いたのが去年との違いではあるが、こういう苦しい試合でこそ今まで見えてこなかった(あるいは見て見ぬふりをしてた)面、本当に頼りになる選手、そうでない選手が明らかになるというものだ。
 同点ヘッドの中澤や山瀬といった中心選手は勿論だが、今日の兵藤は積極的に前に上がって惜しいミドルやバイシクルもあったし、本当に技術がある人間が持つプレーの安定感があった。巧いだけにどこでも器用にこなすから特徴が見えにくいという部分はあるが、今日みたいに点を取りに行って、ゴールを決めればもっと(相手にとって)怖い選手になるはず。
 一方で、右サイドの背番号7が今でもスタメンなのは他に右サイドの適任者がいないから、それだけだ。今日も真っ先に交代だったが、4バックならともかく3バックの右サイドハーフなら清水で応急措置にはなるだけに、Xデーも近いのではないか。それから途中出場した水沼は、まだトップの試合は早い。初出場の去年の甲府戦はとても生き生きとしてて停滞するチームのカンフル剤の役割を果たしてたが、その後はフィジカル、テクニックの面でまだまだという感じ。もし苗字が水沼じゃ無かったらここまで使われてただろうか?


 去年までならこういう試合をした後はこの流れを引き摺って泥沼にハマる、というのがパターンだった。その意味で次のアウェー大分戦が重要になるだろう。