サッカー本紹介

続・実況席のサッカー論
 本棚のスペースの問題で最近は図書館で借りる方向にシフトしてるんだが、この本は前編が面白かったので買ってしまった。この両名、特に山本氏は勿論実況もさる事ながら、ジャーナリストとしても一流であると思う。NHKの解説委員になってからは、ドイツW杯の現地リポートとか、2016年五輪招致についての解説がとても印象的で、どちらも一喜一憂し煽り立てるか、シニカルかの両極端に偏った見方が蔓延する中で、あるいはサッカージャーナリストと呼ばれる人々の自己顕示欲の強い―――例えば選手との関係をやたら強調するとか、批判が自己の存在アピールの裏返しであるとかいったような―――文章に辟易させられる中で、冷静にありのままの姿をシンプルに伝えていた。これは誰にでも出来る事では無い。
 こんな動画を見付けたが、特にジョホールバルのは今視ても心が震えてくる。なんか90年代の日本サッカー高度成長期とこの人の実況がシンクロして多少ノスタルジックな気分になってくるが、今のどうしようもない実況を思えばそれも当然か。昔の様に民放とBSの二元中継を復活させてくれないかね。文中で倉敷氏がスカパーに勧誘してたけど(笑)、もしそうならいよいよスカパーに加入しようと思う。


■今日のJ
 GKの空振りというとどうしてもこれを思い出して笑が込み上げてくるんだが、今回ブルザノビッチが巧かったわ。ボールを奪った後狭いスペースを冷静にドリブルして決めるのはなかなか出来ない。まぁこのゴールに限らず鹿島DF陣は不用意なパスミス連発で酷かったけど。
 で、例によってまた川崎も敗れると。疲れで明らかに出足が鈍かったし、相手がガンバだったのも不運だったけど、とてもクォリティーの高い試合だった。