J1第34節 山形×横浜M(NDソフト)


 考えてみれば06年からずっと最終節は遠地で迎えていた。06年フクアリ、07年ホムスタ神戸、08年埼スタ・・・思い起こせば例え現地で出くわしたのがお粗末な試合であろうとも、シーズン最後ならではの劇的で濃密な一日が展開されていたのだった。ならば今年も行く他あるまい。


 2009年12月5日(土)山形遠征決行


 試合開始20分前までは全てが順調だった。天童駅で降り、駅近くで昼を食べて、そのままスタジアムへ行き、噂のカレーパンもゲット。厚い雲は気になったが寒さも思った程でなく、これから始まる最終節に期待を寄せるには相応しい舞台であった。
 が、15時10分過ぎ、ついに空から雨粒が落ちてきた。それはそのまま止むことなく降り続け、じきに雨と言うより霙と言った方が適切な「重量感」を現わし始めた。かくして私は寒さに震えながら眼前の試合と携帯での他会場速報(特に埼スタ日立台)との往復に90分を費やしたのでした。


■一応試合の感想などを。
・雨、遠地という条件からあの思い出したくもない小瀬の記憶が思い起こされたのだが、今回もまたその通りに。
・シーズン最後だからかマリノスはまるで練習時のミニゲームのようなオサレパスを繰り出していた。特に山瀬、小宮山の左サイドなど。ヒールやノールックのパス回しは、後ろに座ってた地元民と思しきオヤジを感嘆させるには十分だったが、それだけじゃ点は入らないのもまた事実なのだ。
・山形GKの清水はいいキーパーだなーと実感。何というかプレーから狂気を漂わせてると言えばその雰囲気が分かるだろうか?今日も後半30分過ぎにビックセーブを連発していた。
・今日の山形の戦いぶりを観て、この状況で10点取った長谷川ってかなり凄いんじゃない?、と。今日も殆ど独りで中澤や栗原を相手にして、点で合わせるシュートシーンを何度か創ったのは(ゴールには結びつかなかったけども)大したものだ。


 試合後に地元のスーパー銭湯で“解凍”されたのはせめてもの救いだった。