2009年表彰式(前編)

今日は日本サッカー界年間表彰式を。今年から監督賞も追加した。


■年間ベストマッチ
◎ベルギー戦(○4-0 2009/6/2 キリンカップ@東京・国立)
2位:ガーナ戦(○4-3 2009/9/9 親善試合@ユトレヒト
3位:豪州戦(△0-0 2009/2/11 南アフリカW杯最終予選@横浜)
※特別賞:オランダ戦の前半(△0-0(前半のみ) 2009/9/5 親善試合@エンスヘーデ
 本タイトルでは大概公式戦(W杯やアジアカップ本大会及びその予選)の勝ち試合が上位に来るんだけど、今年はW杯予選の勝ち試合ですらその年のベストゲームというには物足りなかった。ウズベク戦もバーレーン戦も粘り強さはあったけど、FW陣のフィニッシュがもう少しマシだったらもっと楽な展開に持ち込めたという思いもまたある。そんな中で3位の試合はスコアレスだったけどAFC最高峰の試合に相応しいテンションだったという意味でランクイン。2位、1位は観ていて(視ていて)楽しめたと言う点で選出。チリ戦も同じ様な素晴らしい試合だったが録画でしか視てないので、生観戦した国立の試合と水曜夜に友人宅にお邪魔して視聴したガーナ戦を優先した。
 その他特別賞としてオランダ戦の前半45分を表彰したい。都内某所のアイリッシュパブで友達と視てたんだけど、内田がロッベンのスピードに負けずに抑えてたプレーが印象に残ってる。


■年間ワーストマッチ
バーレーン(●0-1 2009/1/28 アジアカップ2011予選@マナマ)
次点:オランダ戦の後半(●0-3(後半のみ) 2009/9/5 親善試合@エンスヘーデ
 去年もアウェイのバーレーン戦がワーストだったけども、今年も相当だったな。アジアカップ予選と言う事で当時オランダ2部で絶好調だった本田と復調した稲本を呼んで実験的な布陣ではあったが、決定機と言えるようなシーンもなく0−1で敗戦。この試合はTV中継が無く、平日深夜に苦労してネット中継を探り当てて視聴してただけに尚更その脱力感が甦る。
 次点はオランダ戦の後半ラスト20分を。あの試合を思い出す度に06年の豪州戦がフラッシュバックするし(未だに録画映像を視る気になれない。)点を取った者が勝つ、終了の笛が鳴るまで試合は終わっていない、というあらゆるスポーツに共通な不朽の格言を思い起こさせる。


■年間ベストゴール
バーレーン戦(2009/3/28 W杯予選) 中村
2位:トーゴ戦(2009/10/14 親善試合) 森本
3位:フィンランド戦(2009/2/14 親善試合) 岡崎(先制点)
 何だかんだ言ってW杯予選でFKを決めるのは凄いわ。壁に当たってたけど、それすら計算付くだったんじゃないかと思わせるほどの安心感。2位、3位はどれもFWらしいゴールという意味で。森本の相手DFを背負いながらの反転シュート、岡崎のスペースに走り込んでのシュート、どちらもいかにも点取り屋という感じのゴールだけど、最近の日本ではあまりお目にかかれなかったパターンだけに選出した。  


■年間最優秀若手選手
※受賞資格:1989年生まれ以降(U−20)
◎米本(FC東京)
2位:香川(C大阪
3位:権田(FC東京)
 MFなのにJ2得点王てのも偉業なんだけど、最後はJ1でのコンスタントな活躍&ナビスコMVPを取りました。この選手が凄いのは今野並のボール奪取力を持っていながら攻撃にも顔を出し、強烈なミドルまで持っている所。今はただ無事大成してくれるのを祈るばかりだ。3位は山田(直)とか大津、金崎とか候補はいたんだが、あの歳でGKというポジションでJ1レギュラーをキープした過程・結果を重視した。シーズン開幕当初は危なっかしかったけどその後は徐々に安定し、特にナビスコ決勝での守備は印象に残ってる。


■年間最優秀コーチ
◎手倉森(仙台監督)
2位:城福(FC東京監督)
3位:小林(山形監督)
※功労賞 西村(JFA)
 今年から追加したんだけど、毎年Jリーグアウォーズを見たら最優秀監督=優勝監督というお決まりのパターンで、乏しい戦力をやり繰りして実績を残した指導者が日の目を見る機会が無いなーと思ってたんで。1位は仙台をJ2優勝させ、なおかつ天皇杯でもベスト4に持って行った成績が物を言った。サッカー雑誌のインタビューを読んでも、自分の考え、ビジョンがしっかりした人という印象。2位はナビスコ優勝、3位はあの戦力で残留という功績を称えて。 
 功労賞についてはU20W杯を逃してモチベーションが曖昧なU20代表の面倒を見て、アウェイU20韓国戦での勝利とか地味に結果も残しているので。


 年間最優秀選手については明日また改めて。