J2第24節 熊本×大分(KKウイング)


 今回の会場はトラック付と言う事も有り、今までそれほど自分の視野には入って無かったんだが、過去代表戦も開催された程だし、せっかくここまで来たので久々J2観戦。
 一応最寄とされているJRの駅に着くと、シャトルバスが止まってたんだが、何処にもスタジアムの影は無く、来る途中の車窓からも全くその気配は無かった。ただバスが15分程山に向かって進むと、エコパの様に山を切り拓いた中に各種スポーツ施設を集約した一帯が現れ、ついにKKウイングが視界に入って来た。入ってみると、スタンドの傾斜がやや急なので、トラック付とは言えあまり遠さは感じさせない。イメージとしては駒沢をグレードアップさせたような感じか。丁度今日は九州同士と言う事で、アウェー大分サポも大勢来ていたんだが、普段首都圏にはここまで大分サポは来ないので、ゴール裏だけでなくメインやバックのアウェー側も青く染めた光景が不思議であると同時に九州に来た事を実感させられた。普段自分が観ている視点というのは(当然ながら)首都圏の視点であって、ここにはここで知らない世界があったのだな。
 両チームとも名前と顔が一致するのは半分位だったけど、あのGK南は熊本で健在だった。試合は最初はカウンターの応酬で面白かったけど、前半終わり頃から今日の疲れもあって意識が半分飛んでいた。J2は観ててドリブルが多いな。果敢に抜きに行く姿勢は面白いけど、左右にフリーの味方が走ってるのに自分で仕掛けて潰されるシーンが結構あって、その辺はさすがJ1は洗練されてるのだなと。大分も降格2年目で完全にJ2仕様になっていた。個々の能力では熊本を上回っていて、特に前俊の個人技はこのクラスでは別格だったけどJ1ではどうだか。
 試合は大分が先制してそのまま終わるかと思いきや清水から来た長沢が同点ゴールを決め、ロスタイムには大迫希鹿児島城西でもう1人の大迫と組んでた選手)が押し込んで熊本が逆転勝ちという熱い結果になった。J2の順位はせいぜい上位しかフォローしてなかったけど、今は熊本の方が順位が上で、今日の勝ちで差は4に広がった。良い試合だった。


 そうそう試合中大分サポはラフプレーなど相手にも結構ブーイングしてたけど、熊本サポ(というかホーム側の人全体)からはあまりそういう声は聞こえなかった。J1を経験したかどうかの違いとは思うが、歴史を重ねる毎にそういう部分でも変わっていくのは中々興味深い。