J1第22節 横浜M×磐田(日産)


 前回日産に行ってから1ヶ月も経って無いのだが、アウェー戦+九州スタジアム制覇行を挟んだせいか、遠い昔のように思える。今日は松田が逝去してから初のホーム試合という事で、柏戦同様試合前に黙祷が捧げられた。
 スタジアム内には再び献花台も設けられたようだし、先日には永久欠番も発表されたが、このような矢継ぎ早の動きは、(いくら当人がチームの顔だったとは言え)現役所属選手ではない選手に対するものとしては異例。あくまで自分の想像に過ぎないが、クラブがこの選手に対して感じている“負い目”がこのような動きに繋がっているのかなと。さらに言えば、こうした行動は、それこそ(左遷先の大宰府で客死した)菅原道真の怨霊を鎮める為に天満宮が建立されたような、御霊信仰の一種の発露のようにも。21世紀の現在もそうした潜在意識は受継がれているのか。

 
 試合の話に。前節は磐田が柏に圧勝し、いきなり2点決めたロドリゴ・ソウトが凄いという話だったが、今日はどこか淡白な、あっさりしたサッカーだった。綺麗にボールを繋いだりカウンターもしかけるんだけど、どうも迫力が無いというか恐さが無い。そういや去年の同じカードもそんな内容で、1−0でマリノスが勝ったんだっけ、と思っていたら終了5分前に小野が決めて今日も同スコアでマリノスの勝ち。
 磐田の中でも川口は気合が入っていた。中村のPKを止めたシーンとか、試合終了後にグローブを叩きつけて悔しがっていたシーンとか特に。よく考えたら松田と一番付き合いが長いのは、この人なんだよな。それも少し関係してたのかもしれない。