2001/9/1

 サッカーを観て(視て)いると忘れ得ぬ日というのが幾つかあって例えばそれは1997/11/16であり、2002/6/4,9,14,18であり、あるいは2001/11/7だったりする訳だが、9/1というのも(丁度月の変わり目で覚え易いという面はあるにしろ)この日が来る度に『そういえば・・』とふと思い返してしまう、そんな日。

 10年前のこの日、日韓W杯の欧州予選でドイツがホームでイングランドに1−5で大敗した。
 前の年のEUROは悲惨な結果だったけども、その後フェラーが監督になってすぐにアウェイのイングランド戦(旧ウェンブリー最後の試合)に勝ち、バラックダイスラー、クローゼetcの若手も台頭してもう底は打ったかと思っていた矢先の試合だった。勝てば予選突破が確定する試合で先制までしながらオーウェンハットトリックを決められるなど5失点。当時のイングランドは年齢的にピークを迎えつつあったベッカムスコールズオーウェン、ジェラード、ヘスキー、A・コール、ファーディナンドとかが台頭してまさに黄金時代を迎えようかという状況の一方でドイツはというとよく見渡すとバラックダイスラー以外の若手は主力と呼べる存在では未だ無く、年齢的には20代半ば以上の世代が中核だった。このレベルでこんな大差が付くのもそうだが、ドイツがこんな試合をするとは思ってもいなかったので、今でも翌朝パソコンを開いて結果を知った時の衝撃は忘れられない。

 この話は続きというかオチがあって、その最強世代と思われたイングランドはその後今に至るまでW杯でもEUROでもベスト8の壁を越えられず、ドイツはというと日韓で決勝に進出し、ドイツと南アで3位。南アでは01年と立場を逆にして、若いドイツがベテラン揃いの――01年当時の若手だった――イングランドに圧勝という因縁もあった。
 いずれにせよ、何故かホームのドイツがアウェイ緑ユニだった目新しさもあって、忘れられない試合の1つ。
 
この時のジェラードのゴールは何度視ても凄い。