J1第24節 FC東京×横浜M(味スタ)


 1年振りの味スタ行だったが、今回は初めて新宿から快特に乗ったら飛田給まで20分程度で着いてしまった。(FC東京試合日は飛田給にも快特が停まる。)印象として新宿〜調布は田都で言う渋谷〜長津田ぐらいの距離感があったのだが意外と近いな。新宿でのJRからの乗換もそれ程時間は掛からなかったし、渋谷⇒明大前⇒飛田給ルートより乗換が1回少ない分楽。
 
 今日の両チームは、マリノスは引分けの多さ、FC東京は逆に引分けの少なさで勝点を伸ばし切れないという対照的な状況(前節終了時点でマリノス6位、東京10位)。FC東京は前節アウェイで広島に勝ったとはいえ内容的に押されまくったようで、かつ負傷者が多くメンバーが揃って無い事から十分マリノスにも勝機はあると思っていた。
 実際開始直後はCKが続く等マリノスが押し込む展開だったのだが、前半半ば過ぎに飯倉が中澤にパス⇒中澤が右隣の味方にパスした所をルーカスが詰めていてそのまま持ち込んでシュート⇒飯倉セーブするも後ろから走り込んでいた田邉が押し込んで東京が先制した。これで流れが東京に傾き、前半終わり頃にはドゥトラの裏を突いてグラウンダーのクロス⇒中澤がサイドに釣り出されて手薄なマリノスゴール前でルーカスが合わせて2−0と。マリノスは最初のゴールのショックを引き摺ったような戦い振りで前半終了。
 今日は中村が足の張りでベンチスタートだったのだが、後半頭から投入された。今日の味スタのピッチはかなり荒れていたが、それを苦にせずボールを扱っていたのはさすがで、一気にボール回しがスムースになった。で、後半半ば頃に1点返し、この流れなら同点は有り得るなと思っていた矢先にルーカスが直接FKを決めて3−1。壁はルーカスから見て右に作られ、飯倉は(同じくルーカス視点で)左側に注意していたのだが、壁の作りが甘く、ルーカスは右を狙い、逆を突かれた飯倉は反応出来なかった。その後はマリノスが攻め込むものの、チームとして攻めのパターンが無く、ボールを回している内に奪われて高く上げたラインの裏を突かれる、というパターンの繰り返し。そのまま試合は終了した。

 マリノスはこれで5試合連続2失点以上、計11失点なのだが、好調時は失点の予感さえしない程盤石だったのに、ここまで崩れるというのは、それが組織的に築かれたものというより個々人の能力に負う所が大きいんだろうな。後はドゥトラの裏はかなり狙われている。勝った新潟戦も2失点ともこの選手の裏を突かれたものだったし、今日の東京の2点目もそう。以前ならスタミナが有ってより激しくサイドを上下動出来たはずだが、さすがにこの歳でフル稼働は厳しい。ただそれはこの選手個人の問題と言うよりはそれを周りがカバー出来ない体制なり、39歳からレギュラーを奪えない若い選手の問題という気もする。
 丁度去年も秋口から一気に勝てなくなった。個人能力への依存度が高い分疲労もそうだが累積警告にも気を付けないといけない。(黄紙累積4枚で1試合出場停止。さらに4枚貯まったら今度は2試合。)次は天皇杯だし普通なら主力を休ませるはずだが、今の状況で若手・中堅中心に試合して確実に勝てる見込みが無いのが厳しい。レギュラー固定化であまり試合に出ていないし、相手のYSCCもJFL昇格初年度ながら現時点で4位となかなか強い。多分、若手中心ながらベンチに主力を置いて保険を掛けておくのだろうとは思うが。

 最後に、今日の東京の選手では高橋に注目して観ていた。代表にも継続して呼ばれているからザックのお気に入りなんだろうけど、今日は3バックの中央で安定した守備だった。本職中盤で最終ラインも出来るので日本版ハビ・マルティネスという感じ。もしこのままDF業が続いたら代表でもそこでポジション狙えるかも。

※追記
天皇杯の相手は9/2開催のヴァンラーレ八戸×YSCC戦の勝者だった。まぁ実力的にYSCCとは思うが。