天皇杯3回戦 横浜M×横浜FC


 天皇杯は試合会場のサッカー協会の主管につき、今日の試合は横浜サッカー協会が運営したのだが、↓のように普段のマリノスホーム戦で自由席として開放しているバクスタの端のエリアが閉鎖される始末。おそらくチケの売れ行きや照明や警備員等の経費節約を勘案しての決定と思うが、この為に珍しくホームG裏メイン寄りで観戦するに至った。この位置で観るのは・・・05年の開幕で終了間際に福西が猫パンチシュートを決めてジュビロが勝った時以来か。ここだと反対ゴール側で何が起こってるか本当に見えなくて困る。

 今日の試合はダービーという事でG裏にはいつも以上にテンションの上がってる人々が多数いたが、そこまで因縁があるとも思えない。昔からマリノスは好きだったけど、フリューゲルスの練習場も近所にあって親近感があったので(ブラジル人コーチの娘が小学校の同級生でもあったし。)、特に憎悪とかそういった感情とは無縁だった。それは今の横浜FCに対してもそう。別にミラノみたく元は同じで喧嘩別れしたとか、日本で言えば浦和と大宮、ガンバ(北摂)とセレッソ大阪市内)の様な地域対立がある訳でも無かろうに。むしろどちらも350万都市を本拠にしながら観客動員に苦しんでるんだから、横浜のサッカーを盛り上げる意味で多摩川の両チームみたく積極的にプロモーションすれば良いのに。JFLのYSCC含めて。別に仲良くするという意味では無く、試合以外の所で共闘して、試合では激しく戦う、という。まさに川崎とFC東京はそうしてあのカードを常に激しい戦いにしていった訳だし。まぁ前述のサポの態度も有る意味そういった“激しいライバル関係”というものに憧れた結果なのかもしれない。

 横浜FCを観るのは今季初めてだったが、パスとスペースへの走り込みをミックスしたサッカーらしいサッカーだった。これは前のYSCC戦でもそうだが、こういうサッカーをマリノスがやればより見応えがある内容を披露できると思うのだが。まぁ繋ぎに徹するあまりに自陣でパスミスして相手に奪われるシーンも多々あったのだが、ダイレクトとワンタッチを混ぜながら自陣から相手陣内に展開していく流れには迫力があった。
 試合は中村がFKを2発決めるというレアな内容でマリノスが2−1勝利。これ以外にも決定機、というか絶好機が後半だけでも5度ほどあったが、GK関の神懸かったセービングで全て防いでしまった。ちなみに小野はこの2試合の反省の意を込めてか坊主にしていたが、今日も決定機を決められなかった。
 今回から天皇杯は甲子園やCLみたく勝ち進んだら組み分けを再抽選する方式になったので、4回戦(12/15(土))の相手と会場は未だ決まっていない。去年みたく地方の未踏破スタジアムなら良いのだが。それともYSCC→横浜FCと来て次は町田、川崎、横川武蔵野と近隣シリーズが続く可能性もあるな(笑)