2012J予想大反省会

 まず3月の予想を晒しておこう
今季の展望:前編後編&全順位予想

◆優勝争い
名古屋、鹿島
⇒いきなり目も当てられない結果となった。敢えて言うなら名古屋はこれまでチームを支えてきた個々の身体能力が怪我や衰えで発揮出来ず、鹿島はオリベイラ時代からサッカーそのものは大きく変わってはいないが、去年までの精密機械の様なプレーが局面単位で少しずつずれ、その積み重ねが結果に大きく響いた―――そんな印象。

ACL狙い
柏、セレッソ、ガンバ、FC東京、浦和
⇒最後までACLを争ったのは浦和と柏のみで、瓦斯は中位、両大阪勢は残留争いと。東京は開幕前のスーパー杯では敗れたとは言え、カウンターとポゼッションをミックスさせた絶妙なバランス感が好印象だったんだが、結局いつも通り勝って負けての中位だった。その他セレッソは海外に若手の宝庫という印象を持たれてしまったが故の苦しさか。これで扇原まで居なくなったらいくらクルピとは言え・・・ただ南野の成長に期待したい。来年こそはキンチョウへ。ガンバは今予想最大の(逆)サプライズと言うしかない。セホーンと前田って吹田周辺ではしばらくタブーになるんだろうな。万博は今年行っといて正解だった。

◆一桁順位
横浜、神戸、清水、広島
⇒これも的中と言えるのは清水位か。マリノスは引き分けが多い年だったが、中盤戦までの引き分けが追い付かれたネガティブなものだったのに対して、終盤は追い付くポジティブなものだった。過去8年で最高順位だし総合的に良いシーズンではあった。広島は監督の就任会見で「ペトロビッチ前監督の築いた攻撃サッカーに、守備面ではアグレッシブに相手ボールを奪いたい」と言ってた通りのサッカーだった。ビッグアーチと日産で観た2試合では重心が低くて去年までの攻撃のスピード感が減った印象もあるんだが、その分勝点を稼げたとも言える訳で。神戸のあの若い強化責任者はどうなったのだろうか。

◆中位
大宮、仙台、川崎
⇒仙台以外は的中。仙台は去年が出来過ぎだったからまさか今年は無いと思っていた。主にジャッジ関連で色々言われているけど、ネタ半分で楽しむ位が丁度良いのだと思う。地方の中小クラブが専用スタジアムを埋める地元サポーターに後押しされて躍進する―――そういう光景はどこのリーグにもあるし、それが日本でも見られる素晴らしさ。川崎は最初と最後でまるで違うチームになってしまったが、0−2から追い付いたマリノス戦以降相手ゴール前でのパス回しが冴えて来た印象で、風間一族と筑波閥がどうなるかを含め来季は面白そう。大宮は本当に誰が監督でもどんな選手でも毎年同じ展開、同じ位置だな。ある意味自分のスタイルを確立していると言えるだろうか。

◆残留争い
磐田、新潟、鳥栖、札幌
鳥栖を除けばまぁ的中か。ハーフナーを擁しながら落ちた甲府が念頭にあって鳥栖降格を予想したんだが、韓国人監督らしい激しいサッカーはパスサッカー主流のJではそれなりに通用してしまうのだな。勿論、豊田以外にも藤田や赤星といった良い選手がいるからというのもあるが。札幌は若手を多く起用したとは言えこの結果は厳しい。まだドイツが今ほど育成が進んでいなかった頃、ダイスラー、エンケといった若手中心のボルシアMGが大敗を重ねてダントツで降格したのと被る。長崎も上がってきて6つもJクラブがある九州に比べ、北海道はコンサドーレのみという(地元の有望株を独占出来る)好条件を生かし切ってないようにも。新潟は数日前にも書いたが来季はヤバそうなので来年は初のビックスワンJ観戦に行っておきたい。