記録を紐解く

 FIFAの公式サイトではユース世代を含む主催大会がデータベース化されていて、選手個人が何時、どの大会で、どのような結果(出場/ゴール/警告など)を残したか分かるようになっている。それは各大会のページからもリンクされており、例えばクラブW杯のページから佐藤寿人の情報に飛ぶと、この人はFIFAの公式戦は01年のワールドユース、そして南アW杯予選、そして今大会に出ている事が分かる。
 01年のワールドユース(現U20W杯)というとそれまで過去3連続で決勝Tに進出していた中で(しかも前回は準優勝)、GL敗退に終わった大会なのだが、この人が出場した豪州戦、チェコ戦の試合記録を見ると、豪州にはケネディチェコにはツェフがいて驚いた。この大会はサビオラコロッチーニ等を擁する地元アルゼンチンが優勝し、他にもフランスはシセとメクセス、ブラジルもカカ、アドリアーノマイコン、オランダはV・デル・ファールト、ロッベン、アメリカはドノバンと後から考えたらかなり豪華な面々だったのだが、何とも不思議な縁というか。
 ちなみに唯一勝利したチェコ戦の出場選手及びベンチメンバーは
GK:藤ヶ谷
DF:石川、中澤(聡)、羽田、駒野
MF:森崎(和)(⇒佐藤)、青木
FW:前田(⇒池田)、田原、山瀬(⇒飯尾)
サブ:永井(俊)、平本、黒河、那須

 11年経った今でも過半数がトップレベルで健在なのは同世代として嬉しい。このGL敗退でずっと谷間呼ばわりされたとは言え、2人もJ得点王を出してるのは凄い事。ただ、(A代表の)W杯に出たのは駒野1人でしかも2度も、という辺りは分からないものだな。藤ヶ谷もこの時は世代トップのGKだった訳だし、怪我に祟られた選手も多い中で、この11年の浮き沈みを振り返るだけで少し感傷的になる。