J1第4節 川崎×甲府(等々力)


 今日は夜日産に行くのは決まっていたが、数日前に遠地にいる友人が上京ついでに等々力で観戦したいという事で久々に観戦ダブルヘッダーを敢行した。ダブルヘッダーなど何時以来かと当blogの過去ログを洗ったら、2009年11月以来という。当時はマリノス戦に限らず時間が許せば近隣の試合を色々観に行ってたな。今回は等々力が15時開始、日産が19時開始で移動時間は約1時間と仕組まれたかのようなスケジュール(笑)
 2階席で観たのだが、思えば風間サッカーを上から俯瞰したのは初めて。過去日産でも三ツ沢でもスタンド下方で反対サイドの様子は分かり辛い位置だった。
 で、観ていたのだが、全体的にリズムが悪い印象。ダイレクトの見事なパス回しも時折見せるのだが、大半の時間はパスを回すのに手一杯という感じで。前の大久保、レナトは基本的にドリブラーで足元にボールを持ちたがる傾向があるのだが、そういう特長と志向するサッカーが噛み合って無いのかな。他のポジションでも、中盤は中村ケンゴ始めパスサッカー向きな配置だし、守備もそこそこ足元のある選手が多いが、左SBの登里(元中盤の選手)はドリブラーで、オーバーラップした時もスペースに走り込むより足元にボールを受けたがるので、その分時間が掛かって相手に寄せられる率が高まる。結果、フリーでクロスを上げる回数は減って常に1対1もしくは1対2の状況に成らざるを得ない。
 守備の方は川崎のSBの裏に甲府の選手が走り込むとかなりの高確率でパスが通ってフリーで何でもされ放題になるのはある意味衝撃だった。別に甲府もそれほど高度な連携を見せた訳では無いのだが。甲府の先制点も左サイド(川崎の右サイド)から簡単にクロスを許した時点で勝負あったようなものだったし、この監督は守備組織を構築してないのかなと。この点は初期の相馬時代と被る点。
 試合はレナトのPK失敗とかもありつつ、終了5分前に追い付いて1−1で終了。未勝利で得点も少ないが、失点もそこまで多くないのがまだ救いと言えるだろうか(清水と比較して、だが)。ただこの内容だともうしばらく我慢の時期が続く気がする。
 甲府についても。あまり知ってる選手がいなかったのだが、サッカー自体は川崎よりリズムの良かった。そこはさすがJFK。選手ではキャプテンの柏はドリブルやパスの間合いの取り方が上手く、相手の嫌な所を的確に突くクレバーさがあった。初めてしっかり観たけど良い選手。