J1第10節 柏×横浜M(日立台)


 柏戦は直近2試合―――昨年11月の日産の試合、年末の天皇杯―――をどちらも観ていないので、今日と同じ日立台で開催された昨季の開幕戦以来。齋藤学が躍動して3−3の撃ち合いだった。
 柏には昇格以降勝って無いとの事だったが、印象として泥臭く押し込まれて失点するというよりは、綺麗に崩されるパターンが多いように思う。今日も先制はJ・ワグネルのクロス⇒クレオのヘッドだったが、マリノスがこうしたシンプルなクロスから綺麗に決められるというのは殆どない。2点目もクレオと工藤のコンビプレーから豪快にミドルを決められたが、工藤のシュートは確かに素晴らしかったが、あっさりゴール前にフリーにしてしまう守備も軽かった。
 これで工藤はリーグ7点目か。90年度生まれのFWというとこれまで同世代トップは大迫と思っていたが(ゴール数だけでなく、技術や総合的な点で)、今はこの人かな。前節の大迫がマリノス相手に消えていた分尚更そう思う。年度では無く年縛りなら柿谷がいるけど。

 全体的にネルシーニョはさすがと言うしかない。マリノス相手に激しい守備でボールを奪い、奪ったらサイドに展開というのが徹底されており、その連動性でマリノスの守備が後手を踏む場面が多かった。空中戦でも序盤はマリノス優勢だったのが、時間が経つほどに柏の守備陣が勝つようになった。GK菅野が前半途中に負傷離脱というアクシデントがあったが、控えGKの稲田が落ち着いて対処していたし、そういう点含めて組織が出来ているなと。
 マリノスも去年の悪い時程悪くは無い内容だったと思うが(終了間際に兵藤のポスト直撃シュート&ファビオが惜しいボレー)、攻撃=中村で、齋藤が負傷中の今は流れを変えるカード無いのは痛いな。マルキーニョス&藤田の2トップ+中村で攻撃を作りたかったんだろうけど、前の2人はタイプが似ているし、中村も前に走り込むよりは前後左右自由に動くタイプなんで、その辺が噛み合って無かった。早野時代の山瀬、大島、坂田のトライアングルは組み合わせとして良かったと思うけど。

 今日は友人某氏が急遽思い立って日立台まで来ており、試合後に合流した。近隣在住と言う訳でも無いのに柏まで連休最終日の夜の試合を観に来るバイタリティが凄い(笑)以前は俺も等々力、埼スタ、味スタ等首都圏の試合にフラッと1人で観に行っていた時期もあったが、最近は旅行でも無い限りそういう事には無縁。