藤田俊哉引退試合 ジュビロスターズ×ジャパンブルー(国立)


 この試合の存在は知っていたが、まぁ数ある引退試合の一つ程度に思って行く予定は無かったのだが、最終的に国立へ。やはり近いのは大きいな(笑)
 出場メンバーも前日に確認した程なのだが、見るとカズ、中山、北澤らドーハ世代からそれ以降の前園、服部、中田、名波、小野ら代表OB、そして現役では日本に帰ってきている海外組数名(吉田、大津、安田、カレン)迄かなり豪華な面々で、加えて音楽界からもGAKU-MCナオト・インティライミスキマスイッチ常田も選手として出場。試合は藤田が前後半でチームを変え、それぞれ1点ずつ決めて4−3でジュビロの勝利。ちなみにナオト・インティライミGAKU-MCもゴールを決めていたが、2人とも予想以上に上手かった。

 思えばこの人は中田や名波、森島といった当時の代表チームメイトの特徴をバランス良く備えているというか、能力を平均させたような選手だった。パスも出せて、2列目から飛び出して点も取れる万能型。そういう意味では奥もそうだったが、奥がややパス寄りなのに対してこの人は得点力に重点が置かれてるーーーそんなイメージ。まぁそうであるが故に実力に比例して代表試合数を伸ばせなかったのかもしれない。95年のアンブロカップスウェーデン戦でゴールを決めた時は今後の主力だと思っていたのだが。印象深いゴールはもう1つあって、ジーコ時代にドイツW杯予選のシンガポール戦で決めた決勝点。シンガポール相手にアウェーとは言え1−1に追い付かれた後半に決めたもので、ゴールそのものも貴重ではあるのだが、それ以上に自分が行った仲間が開催したPVで日本が勝った数少ない試合なので覚えている(笑)

 一緒に観た友人は皆同世代なので、試合中はOB選手達の現役時代(90年代半ば頃)のサッカー界の思い出を語りながら観ていた。そうそうこういう引退試合やエキシビジョンマッチになると代表経験者は当然として、何故かいつも松■良香が出ているという話になったのだが、これも人徳の成せる業だろうと言う結論に至った。アトランタ五輪予選のイラク戦で本来なら3−0で勝てる内容をこの人が外しまくって1−1の引分けに終わったのしか現役時代の記憶が無いのだが、毎回呼ばれるという事はそれだけ好かれてるんだろうな。
 マリノスについては普段から話しているが、サッカー全般をここまで語り倒したのは久々。楽しい時間だった。
上記のシンガポール戦映像。藤田のゴールは81分だったのか。ジーコ時代は終了間際のゴールが多かった記憶。