イタリア戦

 前半のみLIVE視聴、結果は知っていたが録画してた後半を今視終わった。
 以前も述べたが、やはりコンフェデは「互いの良さを出し合う」大会だと思う。これがW杯ならまず失点しない事を優先させて相手を徹底研究するが、コンフェデはそこまででは無い。だから(統計を取った訳ではないが)1試合平均のゴール数もW杯をかなり上回ってるはず。
それを踏まえて以下箇条書き。
・失点は数以上に時間帯ーーー2試合とも開始早々、ハーフタイム前後、終盤ーーーが問題と思うが、勝利が最上なのは当然としてけこういう打ち合いが多い大会で守りに徹して0−1よりかは3点奪えたのは良かった。
・岡崎はゴールとPK奪取以上にマルセイユで2人抜きかけた(足を掛けられてファール)場面にゾクッときた。数年前ならこんなプレー想像も出来なかったけど、日々の積み重ねがこういうのを可能にするんだな。クラブで点取れなかったり順調は無いが、それでもこの人やこの世代の選手を信頼出来るのはこういう所があるから。
バロテッリを視るのは初めてではないが、相手としてみると本当に化物だな。潜在能力はビエリよりも上と思う。しかもビエリと違って怪我に強いし。あれだけ問題起こしても使われる理由が分かるわ。

 ザックが言うように、多分今のチームはコンフェデが一区切りになると思う。同じメンバーで約3年戦ってきてこれ以上の伸びシロはおそらく無く、もう一度成長軌道に載せる為には人を代える、戦術、配置を代えるかしかない。
 海外組偏重、J軽視と言われてるザックだが、言われてる程とは思わない。そもそも本人がこのコンフェデで一区切り(逆に言うとコンフェデ迄は既存メンバー)と明言し、国内組も関西以西に殆ど視察に行かなかったジーコと違ってほぼ全国観に行ってるし、タイミングが来ればその時点での活躍選手(原口、磯村、久保、柴崎、工藤、東ら)を招集してる。そもそも批判、というか誰を呼ぶべきかという声は
・柿谷、豊田らのFW新戦力招集
・中澤、闘莉王のベテランCB復帰
ほぼこれに集約される。後は俊輔を復帰させろとかそういう声も無くはないが、これはあくまで現在の好調ぶりへの賛辞と捉えるべきもので真に受けてはいけない。(この人が徹底的に研究され、最高の守備を受けるW杯でどうだったか考えればすぐに分かる事。)
 FWはACLでアジアの激しい守備の中で結果を出した工藤を呼んだ事で答えを出しているし、CBは今後呼ぶかどうかは分からないが、ベテラン2人に中途半端に頼っていたら吉田の台頭は無かった。ただ、刺激を与える意味でタイミング見計らって呼び戻すのは有りだとは思う。

 改めて思うが本大会の1年前にこういう経験は貴重。コンフェデがなければ本大会緒戦で衝撃を受けてそのまま大会終了の可能性もあったのだから。メキシコ戦含めて15試合位本大会まである訳で、未だやりようによっては伸びる余地はある。
 最後に、この試合はスタジアムの雰囲気が最高だった。もしかしたら日本応援というよりアンチイタリアの側面が大きかったのかもしれないが、そんな事はどうでもよく、特にパス回しに合わせた掛け声と日本の惜しいシーンにスタンドから響く溜息とも歓声とも付かない声には痺れた。来年もこうあって欲しい。