コンフェデ決勝

 前半5分頃にTVを付けたら既にブラジルが先制していた。この大会のブラジルは日本戦含めやたら開始早々に点を取り、更に言うとハーフタイム挿んだ時間帯、終了間際にもよく点を取ると思っていたのだが(日本はその全ての時間帯に失点した。)、やはりそうだった。狙っていたとしても実際に点を取ってしまうのが恐ろしい。ドゥンガの時もそうだったが、世界最高レベルに巧い集団がチームの為に戦って走り回れば最強だな。視ていてCLのバイエルン×バルサを思い出した。
 ただこの結果でも来年優勝出来るとまでは思わない。
まず言えるのはコンフェデ(前身のインターコンチネンタル杯含む)優勝者は直後のW杯で優勝出来ないというジンクス。

1992年:アルゼンチン⇒94年ベスト16
1995年:デンマーク ⇒98年ベスト8
1997年:ブラジル  ⇒98年準優勝
1999年:メキシコ  ⇒02年ベスト16
2001年:フランス  ⇒02年GL敗退
2003年:フランス  ⇒06年準優勝
2005年:ブラジル  ⇒06年ベスト8
2009年:ブラジル  ⇒10年ベスト8
2013年:ブラジル  ⇒???

ジンクスと言うか、コンフェデでチームの調子が頂点を迎え、W杯本大会ではコンフェデ時よりややバイオリズムが落ちた状態になってる故かと思う。
 
 もう1点は今のブラジルに絶対的なFWがいないという点。ブラジルが優勝する時はロマーリオロナウドといった、ブラジルどころかサッカー史上にも残るような異次元のFWがいるのだが、今はそこまでのタレントは居ない。フレッジは良い選手だし今大会得点王だが、どうも前回のL・ファビアーノと被るんだよな。さすがにロナウドクラスと比較してしまうと・・・という。更に言うとチームが苦しい時、重要な試合を迎えた時に欲しい1点が取れるのかどうか。L・ファビアーノは09年のコンフェデで活躍し、南アでも3点取ったのだが、肝心の準々決勝で沈黙してしまった。
 他にもネイマールがいるが、この選手は98年当時のロナウドみたく、まだ選手としてピークを迎えて無い状態で、優勝に導くまでには至らないと見ている。という訳で地元開催と言う利点を考慮しても、ブラジルの優勝は無いんじゃないかなと。

 ではどこが、という話だがブラジルのライバルと言う事で一見無さそうに見えてアルゼンチンが来るかなと。ブラジルは上記の通り、かといって欧州勢が南米で勝てるとは思えない中で、アルゼンチンは上記で挙げた条件満たしてるという。まぁコンフェデで優勝してないからってW杯で優勝出来るとは限らず、この点は完全に星占いレベルの話だが、絶対的なFWという点では十分過ぎる程条件を満たしてる。それにメッシ、イグアインアグエロディ・マリアといった選手は皆前回のW杯を経験していて、メッシはブラジルで3度目。この点でもネイマール、フッキ、オスカルらがW杯未経験(フレッジは06年にエントリー)であるのに比べて有利と思う。

 例によって証拠代わりに1年前の今、ここに記す(笑)来年を楽しみに。