J1第14節 横浜M×大分(三ツ沢)


 リーグ再開に合わせたように梅雨明け。家を出た途端に猛烈に蒸した風が吹き込んできて“夏”を実感した。19時開始とは言え三ツ沢なので早めに行ったのだが、一般入場が始まる17時頃にはホームゴール裏及びバクスタホーム自由はほぼ満席。年チケ組(16時半に先行入場)だけでほぼ埋めてしまうのを見るにつけ、三ツ沢のキャパはさすがにもう限界かと思う。おそらく今のマリノスの動員力と言うのは三ツ沢では狭過ぎ、日産では広過ぎ、という感じでそれこそノエスタと同規模の専スタが有れば毎試合十分に埋まるレベルにあると思うが、スタジアム新築は無理としてもせめて三ツ沢の増築が出来れば。住宅地が隣接しているので拡張の余地はホームゴール裏とメインスタンドの2面しかないが、ホームゴール裏を日立台の様に拡張し、現在スタンドを繋ぐ通路のみとなっている角にもスタンドを建てれば、+2000〜3000席位増やせるかな。

 日中は蒸した天候も夕方になると風が吹いて来て涼しく感じられた。ただ、そのアウェー側からホーム側に吹く風と言うのがかなり強く、ゴールキックも押し戻されるほど。前半風下のマリノスは大分に何度かサイド起点に形を作られていたのだが、この条件だと前半0−0で御の字だなと隣の友人に言った矢先に大分が先制した。右サイドからの弾丸クロスに松田が完璧なタイミングで飛び込んだのだが、これは守備云々より相手を褒めるしかない。0−1で前半終了。ただ後半に風上になれば2点は十分取れる内容だった。
 ハーフタイムにトイレに行くとうんざりするほど長蛇の列だったので、時間をずらして後半早々に行ったのだが、スタンドに戻ろうとした瞬間に場内が一気に沸いたので嫌な予感がしたら、マリノスが同点に追い付いていた。追い付くなら後半半ばと読んでいたのが完全に裏目に出た。CKのこぼれをボレーで決めたらしい。
 予想通り風上のマリノスは大分を押し込んで、特にCKは数え切れないほど得て(最終的に15本)中村から精度の良いボールが何度も配球されたのだが、大分守備陣の集中力が高く、最後の一線を越えられない。こうして時間は過ぎて行き、残り15分を切る頃になると大分がカウンターを繰り出して何度か惜しいシーンを作る。結局そのまま試合は1−1で終了。

 まぁ惜しいシーンはあったし、2点目を取れた内容だったとは思うが、全体的にセットプレー以外の攻め手がワンパターンというか意外性に欠けた。中村のパス、齋藤のスピード、マルキーニョスの高さ等は確かに強みだが、今日の大分みたく集中した守備はなかなか崩せず、こういう時の交代策もせいぜい藤田を入れて2トップにする位であまりベンチにカードが無い。今日は藤田の他、ロスタイムに齋藤⇒端戸だったのだが、あまり効果的とは言えなかった。あの時間ならファビオを入れ、中澤、栗原も前に上げてひたすらパワープレーの方が余程相手の脅威だったと思うが。今後も勝ち点を伸ばすには、先行逃げ切りパターンを極めるしかないという事か。

 今日は友人から誕生祝いを貰ってしまった。毎年感謝。