TV観戦

 普段J、殊にマリノスはスタジアムで観ているので、まぁ後半のみではあるが、TVで視るのは久々。ハイライトで柿谷のゴールを視たが、シュート前の柿谷―南野のコンビネーションが美しかった。柿谷は南野にボールを預けて一直線に走るだけなのだが、パスとランのタイミング、スピードが絶妙だからリターンを受けた時にはGKと1対1になっていたという。落ち着いてゴール隅に流し込んだ技術もさすがだった。ザックも観に来てたし、東アジア杯の代表入りは確実だわ。南野のプレーもTVで長時間観るのは初めてだったが、ドリブル、パス、シュート意識のバランスが良くて、それこそ香川と柿谷と乾を足して3で割った感じ。玉田、大久保に近いようにも見えて、面白い選手。95年生まれだから15年U20、16年リオ五輪の中心選手になるはずだが、2年後は欧州行ってるだろうな。

 マリノスは信じ難い事に、このクソ暑い中での4連戦(7/6⇒7/10⇒7/13⇒7/17)、しかも中村が軽傷という情報も流れていた中で大分戦と全く同じスタメン、かつ後半43分まで交代が無かった。後半は引いて守るセレッソに対して優勢だったのだが、これまた大分戦と同じく残り15分を切ると危険なカウンターを食らうようになって、実際失点と。まぁこの監督は元々交代が遅い面はあるのだが、それを差し引いても代えなかったのではなく、代えられなかったのだとは思う。これまで書いて来たように、今季のマリノスは昨年半ばからほぼ同じメンバーで戦ってコンビネーションを磨いて来た、言わばポジション連携でなく人の連携が武器であり生命線なので、簡単に休ませる事が出来ないんだな。例えばボランチなら「チームとして共有されたボランチの動き」と言うよりかは「富澤の動き」、「中町の動き」がベースなので、小椋や熊谷が入ったら1から周りとコンビネーションを合わせないといけないっていう。それを防ぐ為の戦術であり監督のマネジメントなのだが、ここまで見る限り、今の布陣でどうにか勝ち点を拾っていく気らしい。とにかく中村の左足から点を取って先制すればどうにかなると本気で思ってそうなんだよな・・・。監督に必要なのはその前提条件が失われた時のリスクマネジメントであるはずなのだが。

 大宮もノバコビッチが今日の試合で負傷し、ズラタンも土曜に間に合うか微妙らしいが、こういう時にベルデニックがどのようなマネジメントを見せるのか、富山、長谷川、或いはカルリーニョスらが出てチームとしての動きはどうなるのか、興味深い。リーグ再開前の「首位対決」では無くなってしまったが、その意味で土曜は楽しみ。