日本人監督

 リオ五輪代表の監督が仙台の手倉森氏に内定らしいが、これで3人連続J監督か(反町⇒関塚⇒手倉森)。リオ五輪代表というと2年半前に当blogで相馬氏の監督就任を予想していた事を敢えてここで蒸し返しておく(苦笑)あの時川崎で成功してれば有り得たはずなんだよな・・・。まぁそれはさて置いて、ここ最近のU23以下の代表はクラブで実績を残した人が協会に入って監督になるパターンが多い。U23は上記の通り、元磐田の鈴木氏が監督になったU18、大分の中学校やトリニータユースで実績を積んだ吉武氏のU17等々。前広島ユースの森山氏もU15代表のコーチになっている。やはり協会育ちのコーチは教科書通りに戦い過ぎて勝負師的要素に欠けるので、代表でアジアを勝ち抜く為にはクラブの現場で臨機応変な戦いを日々積んでる人でないと務まらないんだろうな。

 この流れで「A代表も日本人監督で」という声を評論家や代表OB等がTV、雑誌で定期的に声を上げているのだが、A代表を任せられる人というとやはり最低でも何かしらタイトルを取った人が条件で、それに該当する人は少ない。思えば岡田氏も協会⇒J⇒協会という変則パターンだったがJで2度も年間王者になってるし、実績と言う意味で日本人監督で比較できるのは西野氏ぐらいしかいない。広島の森保氏がもし今年連覇させて来年ACLで好結果を残せればあるいは・・・という感じか。後はこれからは代表監督にも国際経験が必要と思うのだが、欧州は無理でも中東辺りで経験を積んで日本に逆輸入、なんてパターンがあってもいいな。まぁ中東に引き抜かれる監督になるにはまず岡田氏位実績が無いと厳しいというパラドックスではあるが。
 A代表監督候補とは少し話がズレるが、国際経験と言う意味ではJFAが貢献事業でアジア各国の代表チームに派遣している指導者が日本に戻ってきてJで経験積んだら面白いと思う。確かJ2岡山の監督はそうだったはず。で、今ミャンマーに元マリノスの木村(浩)氏が派遣されているのだが、自分は結構この人を買っていて、このまま経験を積めば良い指導者になれるのではないかと密かに期待している。マリノス時代は08年に連敗で監督解任⇒急遽自身がGMから監督に、という状況で上手く立て直したし、少なくとも自身の後任となった同じ名字の人物よりかは余程指導者としての才を見せたと思う。思えばマリノスで基本的に燻ったままだった狩野が例外的に輝いたのはこの人が監督の時期だった。ただやはり当時は未だ経験の浅い事もあって、翌09年はフルシーズン戦いながら中位に留まり、最終的には当時就任したばかりの現社長によって解任されてしまった。1つ擁護すると、このシーズンは夏に中村がセルティックから復帰するという話があり、その為に戦術を変えて準備してたら話が流れてエスパニョールに移籍してしまった、という事情はあった。
 クラブ内部の派閥争い?で現社長が居る限り横浜に帰ってくる事は無さそうだし、協会、あるいは他のクラブで指導者として開花して欲しいと願うばかり。