ナビスコ杯準決勝第2戦 横浜M×柏(三ツ沢)


 昼開催の観戦は6月の神戸の試合、マリノス絡みだと5月のリーグ仙台戦以来だったが、こんな日に限ってまさかの30度越え。夏とは違って朝晩は涼しいし湿気も無いのはまだ救いだったが。
 この試合は第1戦の結果が結果だけに最初から2トップにするなど重心を前にしてゴールを奪いに行くのかと思っていたのだが、布陣は代表で抜けた齋藤の代わりに佐藤、富澤の代わりに小椋を入れた以外はいつものメンバー、いつものサッカーで始まった。柏がいつもより重心低めだったのもあって、ボールは繋げるものの決定機は作れないまま30分が過ぎたのだが、32分頃に混戦からマルキーニョスが決めて先制。前半2−0だったら分からなくなるなと友人と話していたのだが、前半終了間際に相手陣内深くからのスローインから佐藤が流し込んで2−0。スコアといい決めた時間帯といい、“もしかしたら”と期待させる中でハーフタイムを迎えた。第1戦は逆に前半終わり間際に3失点目を食らって勝負あったかと思わされたのだが、やはりハーフタイム挟んだ時間帯の得点/失点は観る者からすればインパクトは大きいな。
 後半も序盤〜中盤にかけては何度か惜しいシーンを作り出したのだが、柏が交代で試合を落ち着かせ、試合を消しに掛かると、(暑さ故の消耗もあったと思うが)徐々に勢いが失われていった。今日は(というかここ最近だが)中村の動きが重く、例によってマンマーク(この試合は栗澤)を受けて流れの中では違いを作れなかった影響も大きかったと思う。時折個人技で相手を抜いてファールを貰ってFKというスタンドを沸かせるシーンは作っていたのだが、セットプレーの精度もやはり一時期に比べて少し落ちており、先制点以外ゴールに結び付かず。結局2−0のまま試合終了。

 この準決勝2試合を振り返るとやはり第1戦が大きかったな。特に先程述べた前半終了間際の3失点目と後半のJ・ワグネルの4点目のFK。1〜2点目はTJのゴラッソで致し方ない面はあるのが、3点目は時間帯と端戸が自陣でボールを奪われたあとの速攻で取られた展開と併せて非常に勿体無かった。よくH&Aは180分で1試合と捉えられ、第1戦に敗れても“まだ前半が終わったばかり”という言い方がされる事が多いが、その論法で言うと今日の2−0も“前半”の0−4とセットで考えて「後半はよく盛り返したが、それ以上に前半の出来が悪過ぎた」と言えるだろうか。これでまたカップ戦ベスト4止まりとなった訳だが、ここぞという試合を落とすのは過去と変わっていない。実は柏はこの第1戦(9/7)で勝って以降今日を含めてリーグ、ACL、ナビスコの8試合で勝ちが無いのだが、それでもナビスコで決勝進出。マリノスとは逆に勝つべき試合を逃さずものにしてるチームという印象を受ける。決勝も何だかんだ言いながら1−0位で逃げ切りそうだな。

 試合後は赤レンガで開催中のオクトーバーフェストに行った。行くのは3年連続だが年々人が増えている印象で、特に今日はこの天候で尚更に。外国人も去年より多く、半袖からタトゥーが覗くアングロサクソン系の男がジョッキ片手に談笑してる姿を見ると、どうしてもイングランドサッカーを連想してしまう。去年まで何も無かったイベントスペース外のエリアにもテーブルと椅子が並べられてたのだが、そこも全て埋まっており、より海側の芝生エリアに行くしかなかったのだが、友人がこれを見越してレジャーシートを持ってきており、現地で買ったソーセージと横浜駅で調達したつまみも加えてピクニック気分で麦酒を味わった。