ナビ杯決勝TV視聴

 毎年ナビ杯決勝は快晴、というのがお約束だったが今日は朝から曇り空で試合中にはTVを通してもはっきり分かるほどの雨。晴れの特異日なのは11/3文化の日であって2日はそうでは無かった、という事か。決勝の雨というと丁度10年前は大雨の中で浦和が初優勝したのだが、これも何かの縁なのかな。
 結果は予想通り浦和を研究し尽くした柏が1−0勝利という事だが、やはり先週のリーグ戦はあまり参考にはならず、むしろ研究材料をネルシーニョに与えただけだったんだろうな。ちなみに去年の決勝でも直前に鹿島と清水はリーグで対戦しており、リーグでは清水、ナビスコでは鹿島と同じパターン。
 後半は殆ど柏陣内で試合が進んでいたので浦和がどう崩そうとしているのかを中心に視ていた。サイド(特に左)起点に崩そうという意図は見えたし、単純なドリブル突撃だけでなくパスでリズムを変えてくるパターンもあったのだが、あと一歩という感じ。シュートシーンでは必ず柏の選手が寄せてコースを消したりクリアしたりでGK菅野を脅かすシーンはあまりなく、ブッフバルトの頃の浦和、岡ちゃん時代のマリノスもこんな守備だったなと思い出したりもした。
 これで柏はネルシーニョ体制でJ2、J1、スーパー杯、天皇杯ナビスコと、日本のプロチームが狙い得る国内全タイトルを獲得か。天皇杯を獲った時はそろそろサイクルが終わるかなと思ったし、それは今でもそう思っているのだが、獲れる時にタイトルを獲るというのは素晴らしい事だ。どんな良いチームでも何もタイトルが獲れなければ数年後には記憶も風化してしまう。

 今日TVで観ていて一番笑ったのは入場時にバックスタンドで掲げられるはずだったJリーグ主導のコレオが殆ど消えていた事。2ステージ制反対への意思表示だとか元々浦和はゴール裏コレオ以外は各自Lフラッグを掲げて旗の海を作るつもりだったとか、事情は色々あるようだが、決勝を戦う当事者ではないリーグ側がコレオを作るのには違和感が消えなかったんでこれは痛快だった。どうやらバクスタ下段に「FINAL」、上段には西暦か何かを表示したかったようだが表れたのは「AL」の部分のみという。準公式サイトであるここではこの写真では微かに表示されているが、この写真など既にバクスタコレオなど無かった事にされている(苦笑)去年に引き続いての企画だが、去年はナビスコ20周年とかの記念と考えればまぁ分からないでも無かったが、今年も続けて恒例行事化しようとしてたとは。
 コレオは各チームのサポが(時にはクラブと協力しつつ)勝利、タイトルへ向けての思いを表し、チームを鼓舞する為にあるもので、決してリーグ機構がお仕着せで行うものではない。北○鮮でもあるまいし。今回は両チームのサポが単にお仕着せコレオを消すだけでなく、自分らでより素晴らしいコレオを掲げたのが何より胸を打った。柏は漢字で「柏」一文字、浦和はエンブレムが掲げるカップの図。これだけで十分すぎるほどなのだが。