J1第32節 磐田×横浜M(ヤマハ)


ヤマハスタジアム
 今年は正月に相模原の麻溝公園に行って以来、未踏破スタジアム行も止まっていたのだが、11月のリーグ終盤にしてようやく2つ目。翌日10kmマラソンを走る故にこの試合に行くかは迷っていたが、前節の磐田降格でJ1で行く可能性があるのは再来年以降となった為にそれが背中を押す形となり、磐田行を決めた。
 9時過ぎに品川から新幹線で向かったのだが、到着した列車が既に満席だったのは予想外だった。もちろん座れず、新横浜では更に人が増えて満員電車状態。途中静岡でかなり人が降りたりもしたが、結局浜松まで立つのを余儀なくされた。浜松からは在来線で10分程度東に戻る形で磐田に向かったのだが、正面に座っていた人の顔に見覚えがあったのでもしやと思ったら、N●Kのサッカー番組や中継でよく見る某アナウンサーだった。念の為、この試合の中継情報を調べたらやはりBSでの実況担当。
 そんな感じで磐田駅に着いたのはまだ11時前。住宅街が並ぶ中の長閑な駅で、この街に本当にかつてJを席巻し一時代を築いたチームがあるのが信じられないほど。

ジュビロ君がお出迎え。
コンビニで買い物をした後、タクシーで「さわやか」という静岡で有名なハンバーグチェーンに向かった。試合前に磐田か浜松で昼を食べようとは事前に決めていて、磐田出身の友人に聞いたら教えてくれたのがこの店だった。他に浜松の鰻屋なども教えてくれたのだが、時間の都合や磐田に来たからにはやはり磐田で食べたいなと。ちなみに駅でタクシーを待っていると前にスーツ姿の男性4名が並んでいて、その中の1人の顔に見覚えがあったのだが、これもやはり今日の主審東●穣氏だった。前述のアナといい、小さい駅だけに関係者も目立つな。
 旨いハンバーグを食した後、徒歩で20数分掛けてスタジアムへ。周囲は住宅地とヤマハだけと言っても良い位にこの大手メーカーの色が濃く、バクスタ側の入場口もまさに工場の敷地内にある。

■試合
 試合開始から磐田は連携が悪く、カウンター時にもパスの呼吸が合わずにチャンスを無駄にするなどこれがあのジュビロかと思わせるプレーだったのだが、マリノスの方も動きが重く、ボールは支配するが流れの中ではなかなかチャンスを作れない。水曜に120分戦った影響かな、などと思っているうちに、徐々に磐田のボールが繋がるようになってサイドから攻め込むようになる。ただ、ここで再三述べてきたように磐田は最後の粘りと言うか一押しに欠ける面があり、決定機までには至らない。決して気を抜いているのではなく個々はよく走ってるし、前線の選手も積極的にGKをチェイスしたりしているのだが、それがチーム全体の“熱さ”“ボールへの執着心”に繋がっていない―――そんな印象がある。そう言えば今季途中加入した安田は前半からフィジカルコンタクトを恐れず戦っていたのだが、周囲との連係が悪く、チームの中でプレーが浮いて見えた。それもまたこういう熱い選手をチームに取り込んで消化し切れなかったチームカラーの一端、だったかもしれない。
 後半も同じ様に試合は進んでいったのだが、後半半ば過ぎにCKからのヘッドを磐田GK八田がよく弾いた所に中澤が飛び込んでマリノスが先制。前半からCKは何本もあった(最終的には13本)中でのゴールだった。意外だが中澤はこれが今季初ゴール。先制後は引いてカウンターという形を取って無理をしなかったが、やはりチーム全体に何が何でも先制点、そして点を取るならセットプレー、というのが共有されてたのだと思う。その辺りの割り切り方はさすが経験値の高い選手達だと思う。一度磐田のシュートをライン上でDFがクリアというシーンはあったが、そのまま1−0でマリノス勝利。同時刻に試合を行った浦和、広島、鹿島が共に敗れるという結果により、次節勝てば優勝と。マリノスもこの所リーグで1点勝負が多い様にシーズン終盤で明らかにコンディションは落ちているのだが(特にマルキーニョスはそれが顕著)、他チームとの相対比較、そして苦しい試合でもセットプレー一発でものにするしぶとさという点でやはり優勝に一番近いのは間違いない。来週もまた14時開始という事で昼から今日は抑えた麦酒と共に迎えたい(笑)

■帰路
 帰りは車で来た友人に掛川まで送って貰い、新幹線で実家へ。あまり土産を買う時間も無かったが、静岡という事で掛川茶を購入。こだまだったので停車の度に数本の通過待ちを食らうのだが、行きと違って空いた車内でのんびりと。