泉岳寺へ

 普段走るコースと言えば近隣もしくは川沿いが定番なのだが、この日は小旅行を兼ねて幹線道路を北上し、泉岳寺に向かった。距離にして10kmも無く、ほぼ1本道で分かりやすいのと、丁度この日が四十七士討ち入りの日という事で良いタイミングだなと。
 最寄駅から走り始めて約30分後には五反田を通過し、品川・泉岳寺まであと2〜3kmかとゴールが見えてきた所で急激に腹の調子が悪化した。近くにコンビニのトイレに駆け込んで事無きを得たが、これさえ無ければ普通に走れただけに勿体無かった。寺まではクールダウンがてら歩いて向かう事に。
 五反田から泉岳寺までは高輪台経由と品川経由の2ルートがある。距離なら高輪台経由の方が少し短いが「台」と付くだけあって丘の上にあり、五反田から長い坂道が続く為、距離は長くてもそれほど起伏の無い品川経由で行く予定だった。だがこの緊急事態で五反田でストップしてしまった為、高輪台経由を選択。高輪台駅辺りから国道の脇道に入り、この道は以前も通った事があるなと思い出したのだが、それは例の震災時で、会社から歩いて帰った時にこの場所を通ったのだった。
 あれからもう2年半か・・・などと思いつつ閑静な住宅街や学校が立ち並ぶ細い路地を抜けてようやく泉岳寺に到着した。五反田から約2.3km。着くと予想外の混雑振りでよくみると「義士祭」という祭りが行われていたらしい。予定では寺に着いたら四十七士の墓参りをして、近くで遅い昼(大概大きな寺社の傍には美味い蕎麦屋や丼物屋がある。)でも食べて帰るつもりだったが、墓参りだけで1時間待ちと聞いて断念し、本堂への参拝だけで済ませた。墓参り出来ないのは残念だったが、こういう祭りや初詣など寒い冬に賑わう寺社の雰囲気は結構好きだったりする。
※本堂

※墓参りの列。この後にもさらに列は続いている

帰りがけに色々な屋台を眺めている中で「討ち入りそば」なる店が出ていたのでこれを購入。寒い中で汁物は体に染みる。泉岳寺駅までは徒歩3分程度で、帰りは京急経由で最寄まで。