ACL GL 川崎×貴州人和(等々力)


 川崎年チケ会員である友人が仕事で行けないとの事で、チケを譲って貰った。場所はメインスタンドと言う事で選手入場には絶対に間に合うよう仕事を片付け、昨年の最終節以来の等々力へ。

 ACLを観るのは数年ぶりなんだが、貴州人和と聞いてもどんなチームか何処にあるかも分からないのでwikipediaで調べてみると、チームは昨季中国リーグ4位で、貴州自体は内陸部に位置し、当地は古代には夜郎国が存在したとあるが、あの夜郎自大夜郎か。チームはナイキのオレンジユニで遠目には清水っぽい。前線に長身の外国人FWがいたのだが、確認するとボスニア代表のムスリモビッチという選手だった。ただ前半途中で交代していたが。

 今日の試合は、川崎がどのようなチーム状態なのかまず興味があった。先日のゼロックス杯でのマリノスのコンディションの悪さは雪の影響を言われ過ぎているように思われ、ならばほぼ同じ条件だった川崎はどうなのかと。試合が始まると、ガタイの大きい選手を揃える反面、あまり繋ぎは巧くない貴州に対して川崎がボールを支配する展開。去年の最終節でも思ったが、風間フロンタも1年半が経って、完成に近付いているかなと。ボール回しに無駄が無いと言うか、周りに味方がいなければ落ち着いてキープしてパスコースを探すなど、緩急の付いたパス回しが出来る。パスが回るのは技術だけなく動きの質が良いからでもあって、サイドから攻め込む時に2対3の数的不利でも上手く動いてパスコースを作る辺りは秀逸だった。選手個人では大島が印象的。コンディションが万全でないのか、あるいは年齢の影響か、中村ケンゴに以前ほどの切れ味が無くなっている中で(それでもパスの正確さは変わらなかったが。)、パス回しの中心にいた。終盤は息切れしていたが、あのキープ力と判断力は素晴らしいな。この選手はリオ五輪世代で、代表でどうなるか楽しみな一方で、風間サッカー以外でどれだけ出来るか少々不安でもあるのだが。

 そういう感じでやはり他より試合の早いチームは雪とか関係なく仕上げてくるものだなと思わせるような川崎の出来だったのだが、大久保はまだコンディション50%と言った所でボールが足に付いておらず、故に支配率ほど決定機が作れた訳では無かった。その意味で前半早々に決まったレナトのFKは大きかったな。あれが無ければ相手もチャンスも終盤のFKぐらいだったし、0−0で終わったはず。1−0で試合は終わった。

 今年川崎は結構やるかもしれない。と書いて今季の完全順位予想をしてない事に気付いたのだが(苦笑)、それ位川崎のサッカーは洗練されていた。

 観戦記では珍しく追加で試合写真をば。本当に選手が目の前で特に控え選手は間近だったのだが、稲本がデカモリシと比較しても遜色ないほど大きかったのにまず驚いた。デカモリシと言えば、この選手はつい2か月前には大分でマリノス相手にゴールを決めていたのだった。それが今は川崎に。昨季が遠い昔に思える。もう1枚は試合中の風間ヤッヒー。

今日は結構暖かい日だったがさすがに夜は冷え込んだ。夕飯は帰りに食べるつもりが、寒さに耐えきれずハーフタイムに山田うどんに並び、たぬきうどん(350円)で暖を取った。