2014J展望(前編)

気が付けば開幕まであと2日になっていた。今年もまた18チームをカテゴライズしてシーズン展望を。ゼロックス、ACLと既に観戦しているものの、各チームの状況はあまり良く分からないのだが、まぁやってみたい。
◆優勝争い
広島、浦和、川崎
 継続性、補強、そしてサッカーの質を考えるとこの3つか。浦和は今年は守備の構築に力を入れているらしいが、あのサッカーはそういうリスク込みなのが前提なのでどうだろうか。ただGK西川を獲って最後尾からのフィード力が格段に増したのは大きい。川崎は昨日の試合を観たのもあるが、そもそも去年3位なら今年は更に上を狙えるだろうと。ここも綺麗なサッカーの反面、脆さも併せ持つように思うので、安定性には欠けるかもしれない。
 となるとやっぱ広島なんだよな。あれだけ毎年主力を浦和に獲られてもサッカーの水準を維持して更にゼロックスで今までに無い激しい守備を見せたように+αすらある。今年は野津田がレギュラー、浅野もスーパーサブで出番が増えると思うが、この2人は去年の終盤から徐々に出番が増えていたのを覚えている。それを踏まえて満を持して今年飛躍するだろう。 


◆あわよくばACL
C大阪、鹿島
 セレッソはまず柿谷が7月以降残るのかどうかという問題と、新監督のサッカーは面白いけど安定しないという要素からこのカテゴリー。乗った時のポポビッチのサッカーは面白いので、柿谷、山口、南野、長谷川アーリア、これにフォルランが加わって機能すればどれほど楽しいかと思う。ちなみにキンチョウスタジアムは未踏破スタジアムの中でも最優先目標で、今年こそはと思っていたのだが、今季のセレッソホームのマリノス戦は長居開催という。
 鹿島は読めないな。T・セレーゾは悪くないけども、正直オリベイラとの格の違いを感じさせるのも事実なので。ダヴィが(良い方向に)爆発すれば可能性はある。あとは山村がもう一段階レベルを上げれば、ブラジル後(今野の後)の代表CBは安泰なのだが。


◆賞金圏内(7位以上)狙い
横浜M、G大阪、名古屋
 マリノスはこの2試合を見てると、2012年序盤を思い起こさせる。あの時もチーム固めに手間取って、開幕から7戦未勝利だった。転機となったのはGWにマルキーニョスが本格合流して埼スタ浦和戦で勝った試合だったが、最前線でボールをキープ出来て、しかも点も取れるFWの存在は大きかった。今年はそれが無いのが痛いな。中盤以下は層が厚く、長いシーズン中には見事な即興連携で藤本、中村がゴラッソを決める、なんてシーンもありそうだが、勝点はそれに比例しないだろう。
 ガンバはこれまで柏やFC東京が辿った「予想外にJ2降格した強豪、中堅チームが2部での1年間に世代交代などクラブの新陳代謝に成功し、再昇格後に躍進」パターンになりそう、と思った中での宇佐美負傷は痛いが、西野、大森など他にも若い選手が台頭しているので賞金圏内には入るかなと。名古屋はチームとしての過渡期ではあるけども、西野なら大崩れせず結果は残すだろう。