ACL GL 横浜M×広州恒大(日産)


 今日は16時から社外で打合せだった為、そのまま直帰→日産コースを目論んでいたが、そう上手くものではなく、一旦事務所に戻らざるを得なかった。今週の残りの日程を考えるとある程度は片付けておかざるを得ず、結局会社を出た時には19時過ぎ。ただ19:30試合開始が幸いして後半開始には間に合った。

 前回の貴州人和に続いて今日も対戦相手を色々調べてみたのだが、まぁここは広州という本拠地からして結構大きな(メジャーな)都市だし、何より去年のACL王者、監督リッピに飛び道具クラスの外国人、今季は更にディアマンティまで加入と事前知識は多い。中国のチームは「本拠地名+スポンサー企業」なのでこの“恒大”とはどんな企業なのか調べてみると、年商14兆円規模を誇る中国有数の不動産企業らしい。中国-不動産という要素からは危険な匂いも漂うが、そんな企業が本気で支援すれば、確かにリッピもディアマンティも呼べるだろう。が、他のチームはどうなのだろうか?国内リーグは広州一強のようだが、中国には他にも大企業や成金はおり、サッカー熱も高いはずなので、“第二の広州”が出てこないのが逆に不思議ではある。サッカー好きな金持ちはプレミアとか欧州方面に関心があるのかもしれないが。

 試合は後半しか観ていないのだが、全体的に広州が押し気味でマリノスはカウンターという流れ。マリノスは清水戦から4人代えてきたが、その分攻撃は斎藤のスピードと中村のパスに掛る比重が高かった。相手ゴール前でもう少し思い切りが良ければというシーンが多かったが、カウンターで戦った割に最後のフィニッシュが甘かった印象。まだACLは4試合あるが、ホームで引き分け、アウェイで負けというのはACLを勝ち切れない日本のチームの典型。広州は確かに現アジア王者だが、過去には浦和がGLのホーム戦で勝っており、ピークを持っていくであろう秋に比べてコンディションは落ちていただけに勿体無かった。
 広州の外国人では右サイドのディアマンティが一番動きが切れていた。左右の切り返しの鋭さはJに無いものだったが、それよりも球際の粘りや、奪われてもすぐに取り返そうとダッシュする姿勢がいかにもイタリアの職人的アタッカーという感じで印象的だった。トッティデル・ピエロの様なワールドクラスは別として、その次位に位置するイタリア人選手は攻撃の選手でもこういう献身性を持っているように思う。

 広州は外国人選手に注目が集まるが、サッカー自体も質は高く、伊達にアジア王者になっただけはある。45分しか観れなかったが、なかなか濃い時間だった。そうそうアウェースタンドには推定2000人以上の赤いユニを来た広州サポで埋まっており、下手したらJで日産に来る遠地クラブのサポより多かった。帰りもスタジアムから新横浜駅東横線社内は赤ユニ姿が目立ち、あまり観光客には思えなかったので、おそらく首都圏に住む中国人がやってきたのだろう。