メンバー分析など

 さて、発表から少し落ち付いてきた所で今回のメンバーを様々な面から見てみたい。
まずは生まれ年
【生年別一覧(青字は予備登録メンバー)】

1980:遠藤、中村(憲)
1981:駒野
1982:大久保、
1983:今野、川島
1984:長谷部
――――――――――↑30代↑――――――――――
1985:伊野波、豊田水本
1986:青山、岡崎、本田、西川、長友、細貝
1987:森重
1988:内田、吉田
1989:権田、香川、清武
1990:柿谷、齋藤、大迫、酒井(宏)、山口
1991:酒井(高)
1992:
1993:
1994:
1995:南野

 生まれ年別にみるとやはり86年、90年組の多さが目を引く。86年組は青山以外全員前回経験者で、27〜8歳という選手として全盛期に差し掛かる時期に2度目の大会に臨めるのは大きなアドバンテージだと思う。90年組も次回以降それに続いてくれれば良いが。予備登録は南野以外20代後半以上の中堅、ベテランだが、これも万が一の時にも対応できる経験を重視したんだろうな。南野だけ突出して若いが、この記事でザックが連れて行くか最後まで迷った若手というのはこの選手だったんじゃないかと思う。

 次に国内組と海外組の人数はと言うと
【国内組・海外組人数】

国内組:11名
海外組:12名

 海外組の多さから何故かJ軽視という評判が立ち、それが飛躍してJを観てないという風評被害まで食らったザックだが、歴代外国人代表監督の中ではかなり観てるし、国内の選手を把握してる方だと思う。何度も言っているがジーコなんて関西以西を直接視察した事など殆ど無かった訳で(苦笑)実際これまで年明けで国内組しか呼べない時期はその当時伸びていた若手・中堅をしっかり呼んでるし。

 最後に一番気になっていたデータを。
【コンフェデからの変更人数】

7名(森重、青山、山口、柿谷、齋藤、大久保、大迫)

 去年の予選終盤〜コンフェデで明らかにチームのサイクルが終わりつつあった中で、それを変えるには監督を代えるので無い限り、選手を代えるしかない。東アジア選手権とその後の親善試合の計11試合で柿谷、大迫、齋藤、山口、森重が台頭し、最後の起爆剤で大久保、そして青山が加わった。根底は覆さず、しかし予選時からは確実にチーム変えていく―――この7名と言う人数はその意味で絶妙だと思う。

 後は開幕までの準備が全てだな。前回は最後の最後にチームを代えた半ば賭けの様な面もあったが、合宿で上手くコンディションが整えられた面が大きかった。逆に前々回は直前のドイツ戦でピークを迎えてしまい、その後のマルタ戦の弛んだの雰囲気のまま本大会に突入してしまった。02年も結果こそ決勝T進出だが、直前にノルウェーに大敗したり、レアルと大雨の中で試合したりしてピークで本大会を迎えたとは言い難いんだよな。だからこそ今回はセリエA優勝監督のコンディション調整のほどを見せて欲しいと思う。