J1第23節 横浜M×名古屋(日産)


 ここへはつい4日前にも行ったばかりだが、マリノス戦では先月の柏戦以来約1カ月ぶり。試合前に差別撲滅を訴える選手/関係者のメッセージが繰り返し放映され、マリノス側のみ横断幕が非掲載だった辺りに例の事件の影響を感じた。

 今日の対戦相手名古屋だが、ここはどうもコストパフォーマンスが悪いというか、監督、選手の名前(ネームバリュー)と成績が比例しない印象がある。今日もスタメンに楢崎、闘莉王、矢野、レアンドロ・ドミンゲスダニルソン、川又、永井、そして監督西野という顔ぶれで試合前時点で14位に低迷中。

 試合は序盤からマリノスがやや押し気味の展開で何度かサイド奥深くまで攻め込むのだが、最後のシュートまで繋がらない。今日は負傷明けの中村、齋藤がスタメンだったが、やはりまだ動きは好調時とは程遠く、パスやドリブルにいつものキレが無かった。名古屋も散発的に攻めはするものの決定機を作れないまま過ぎた前半35分、永井が左サイドから右足で低めのクロス→マリノス守備陣がファーに流れてそのままゴールキックと思って足を止めた中で川又が抜け出してヘッド、というゴールで名古屋が先制した。これが前半両チーム通じて唯一の決定機だった。
 後半は開始早々に名古屋がカウンターを仕掛け、マリノスも数人が戻って対応したものの、ゴール前の混戦から最後は永井の目の前にボールがこぼれ、それを頭でループ気味のシュート、これが決まって2−0。
 試合は事実上これで終了。その後名古屋はリードを守りに入り、マリノスは押し込むものの、前半同様サイドライン際までしか侵入出来ず、シュートを打てない。記憶している限り枠内シュート、少なくとも楢崎が(真正面で受け止める以外の)セービングするようなシュートは無かったと思う。名古屋も決して盤石の守備という訳では無く、若い本多や牟田、そして右SBにコンバートされた矢野を闘莉王が必死に叱咤し、カバーしながら支えるという感じだったのだが、それで守り切れてしまう程にマリノスの攻撃が単調だったという事なのだろう。そのまま90分が終了した。

 全体的に末期感の漂う試合だった。ラフィーニャが復帰し、中村、齋藤のコンディションが上がってくればまたゴールと勝点は増えてくるとは思うが、やはり人ベース(人任せ)のサッカーの限界を感じた側面の方が大きい。以前も書いたが先が読めてしまうんだよな。主力が体調万全ならある程度結果を残せる、しかしコンディションを落とし、離脱するような事態になったらまたこういうサッカーになるんだろうな、と。スーパー杯、ACL、天皇杯ナビスコ杯と敗退し、残すはリーグ戦のみという状況ながら首位と勝点差14(残り11試合)なので現実的にはACL圏内(3位以内・現在勝点8差)が目標になるのだろうが、今のサッカーで再度ACLに出たらチームだけでなくクラブ運営など様々な点で止めを刺される危険性が。まぁ現在10位なのでACL云々は先を見過ぎではあるが。
 おそらく監督も今季が最後とは思うが、このクラブの問題の根は選手、監督というよりもクラブ運営者にあるので、本気でマンCから経営陣を招くなどしない限り同じ事を繰り返すだけだろう。

 試合後は友人と溝の口までラーメンを食べに行った。食べログ評価だけで選んだら盛岡ラーメンの店で、その割にメニューを見たらスープや麺の種類が幅広く、冷麺まであったのだが、当地出身の友人曰く盛岡ラーメンなるものは存在せず(苦笑)、各メニューは幾つかの盛岡の有名ラーメン店にそれぞれ合わせているものらしい。

 そうそう、この試合では小机までバス→駅では無く踏切経由でスタジアム向かったのだが、踏切待ちの時に向こう側の車からこちらに手を振って来るのが見えて、何かと思ったら友人夫妻だった(笑)たまたま近くに車で買い物に行った帰りだったらしい。何たる偶然。