J1第28節 横浜M×清水(日産)


 今日はこれぞ秋晴れという爽快な天候。丁度新横浜地区のイベントが同時開催されていて、東ゲート広場には通常の試合日以上に屋台が並んでいた。

 ここ数年マリノスは清水に対して相性が良い。リーグ戦に限れば2010年8月から8戦5勝3分、特に直近では4連勝、無失点という完璧な内容。その内3試合を観戦した中で思うに、ゴドビサッカーとの相性が良かったのだろうと思う。ゴドビ時代はあまりに型にはめ過ぎたサッカーとでも言うか、相手に対して応用が効いていなかった。今でも覚えているが、2013年の日本平での試合(マリノスが5-0で大勝)は、マリノスが中村→マルキーニョスのホットラインで何度も清水DFの裏を突いていたにも関わらず、ラインはずっと高く保たれたまま。また攻撃もサイドからのクロスや個人の突破に頼ったものが多く、そうしたサッカーならマリノスのCBはそう簡単には攻略されない。という訳で監督が変わった今はまた違った展開になるだろうと予想していた。

 試合前には前日急逝した奥に対する黙祷が捧げられ、試合開始。清水は中盤にアンカー本田、その前に大前、石毛、六平、高木(俊)を並べて短いパスを繋いで来たが、やはり清水(静岡)のチームはこういうサッカーが似合う。まぁその中で静岡出身者は石毛だけではあるのだが。展開はマリノスが押す内容ではあったのだが、時折カウンターでマリノスゴールを脅かす場面もあって、ゴドビ時代とはやはり少し変わっているのが分かった。前半は0−0で終了。
 後半はマリノスの攻勢が更に強まり、徐々に清水ゴールに近付いているなと思わせる中で、後半13分頃に藤本のゴールでマリノスが先制。清水にとってはシュートがDFに当たって変わる不運な形だったが、内容からしてよくここまで持ち堪えたとは言えるだろうか。その後はマリノスがカウンターで何度か決定機を迎えるが、齋藤や佐藤がことごとく外し、清水も終盤に一度決定機を迎えるもののシュートが空振りに終わってこれを逃してしまい、1−0マリノス勝利で終わった。

 最近まで2失点、3失点当たり前という中で前節無失点、今節1失点と言う事で、清水にとってはようやく残留争いする準備(守備の整備)が出来たという感じか。ただGK櫛引はキック力はあるのだが、キャッチングやパンチングの方向、状況判断が不安定でそれが気になる。リオ五輪世代で唯一J1でレギュラーで、U21の正GK候補筆頭なのだが、ちょっとなぁという感じ。五輪代表正GKという点で4年前の権田よりも危なっかしいというか。ともあれ最終節が終わるまで予断を許さない展開が続きそう。

 この試合では静岡の友人と久々に再会した。前回会ってからもう3年は経っていると思うが、変わらず何より。