観戦表彰2014

 さて駆け込みで今年の観戦を振り返る。観戦試合数は昨年(45試合)より6試合減の39試合。元日の天皇杯決勝から大晦日の高校選手権まで1年間色々観続けたものだ。天皇杯と言えば今年は年に2度決勝が行われた稀な年で、その2試合とも行くことが出来た。(代わりに来年は決勝が開催されない年になるが。)また春先にはスーパー杯、甲府の大雪で急遽代替開催となった甲府×鹿島戦と、国立競技場が建て替えで当分使えなくなる中で駆け込み観戦が続いたが、併設の秩父宮スポーツ博物館に行けたのは良かった。

■ベストゲーム

1位:横浜M2-0川崎(2014/8/23 J1第21節@三ツ沢)
2位:仙台1-2横浜M(2014/8/30 J1第22節@ユアスタ
3位:アルゼンチン0(延長)1ブラジル(2014/11/24 ブラインドサッカー世界選手権決勝@代々木競技場特設会場)
4位:横浜M1-3鹿島(2014/3/29 J1第5節@日産)
5位:横浜M0-1FC東京(2014/4/26 J1第9節@日産)

 1位の川崎戦はお互いのテンションの高さ、激しさ、サッカーそのもの内容全てが素晴らしかった。川崎が退場で一人少ない中でもボールを支配してチャンスを作り出せば、マリノスも激しい守備でそれを止めてカウンターを繰り出すという展開。まぁ例のバナナ事件もあった訳だが、それを除いた満員の三ツ沢の雰囲気も含めて。
 2位はアウェイ仙台戦。これもお互い素晴らしい内容で、仙台もチャンスを何度も迎えたが榎本が防ぎ続け、最後はロスタイムにCKから下平が決めて勝ち越した。三ツ沢同様、満員の専スタ故に尚更雰囲気は引き立ったな。この1位2位はどちらも8月の試合だが、その他アウェイ徳島戦など、この時期のマリノスは結果・内容共に良い試合が続いていた。まぁその間に天皇杯で北九州に負けた試合もあるのだが(苦笑)、あの試合は控え中心で臨んだ試合だった。メンバーが揃ってコンディションも整えばある程度の水準の試合が出来るという事だな。3位は先月開催されたブラインドサッカー世界選手権の決勝で、プレー1つ1つの衝撃は未だに余韻が残っている。4位5位は夏場とは逆にACLとの掛け持ちで日替わりメンバーでコンディションが整わず、ホームで相手の良さばかりが出た試合。鹿島は若い選手の活躍、東京は組織的なサッカーが特に印象深い。

■ベストゴール

1位:野沢のボレー(2014/3/29 J1第5節 横浜M×鹿島@日産)
2位:伊藤翔のミドル(2014/3/2 J1第1節 横浜M×大宮@日産)
3位:中村のミドルボレー(2014/5/10 J1第13節 横浜M×鳥栖@日産)
4位:武藤のドリブルシュート(2014/9/6 親善試合 日本×ベネズエラ@日産)
5位:パトリックのシュート(2014/12/13 天皇杯決勝 G大阪×山形@日産)

 1位は野沢のボレー。2位、3位は綺麗なミドルで、それもスペクタクルだったが、このゴールはアシストの柴崎の浮き玉パス、その直前にマークに付いてた中澤の視界から消えてフリーになった野沢の動き、と一連の流れ全てが秀逸だった。2位の伊藤のミドルは久保の再来かと思う程の素晴らしさだったが、この選手に必要なのは野沢が見せたような能力だと思う。この選手然り、宮市然り、中○大中京の出身者は速さ、強さと言った単純な身体能力こそ高いが、それ以外の能力、つまり相手の裏をかく動き、スペースの突き方、倒された時の受け身の取り方など、サッカーをプレーする上で必要な要素に致命的な穴があるような気がしてならない。
 3位の中村のミドルも0−2から終了間際に一矢報いるという形ではあったが、ゴラッソだった。今季は体調が整わず、連続FKゴールも止まってしまったが、無理に全試合出るのではなく、少なくとも平日の試合には出ない、リーグ戦でも出場時間をコントロールする、位の配慮が必要だと思う。4位は代表戦での武藤のドリブルゴール。試合自体はベネズエラチョンボで△2−2から○3−0となったが、得点記録は残るようなのでランクイン。
 ここまでは観戦試合を振り返りつつ思い浮かんだのだが、5位がなかなか出てこなかった。今季は平日開催試合での途中入場が何度かあり、見逃したゴールも結構あるという事情もある。と言う事で記憶に新しい最近の試合になってしまうのだが、天皇杯決勝でのパトリックのゴールを。宇佐美のゴールもハイレベルだったが、カウンターからの流れが綺麗だったのと久しぶりに斜め45度から巻く様なミドルを観たという事で。

■ベスト遠征

1位:神戸1-2横浜M(2014/11/23 J1第28節@ノエスタ
2位:C大阪2-2横浜M(2014/7/19 J1第15節@ヤンマー)
3位:徳島0-3横浜M(2014/8/16 J1第22節@ポカリスエットスタジアム

 遠征=首都圏(ここでは一都三県)以外への旅。今年行ったのは宇都宮(グリーンスタジアム)、大阪(ヤンマー)、徳島(ポカリスエットスタジアム)、仙台(ユアスタ)、神戸(ノエスタ)。試合そのもの+観光という意味では京阪神周遊の神戸戦が一番かな。神戸の異人館、大阪新世界の串カツ、京都の紅葉と初めての場所が多かったし。2位も試合前の京都サイクリング行と翌日の住吉大社込みでセレッソ戦、3位は大鳴門橋+翌日に香川で讃岐うどん巡りの徳島戦。

 来年はアルウィン松本山雅戦だな。願わくば日程に恵まれんことを。マリノス絡み以外でもまた未踏破スタジアム制覇行が出来れば。