代表選考雑感

 正メンバー31名も多めだが、バックアップ12名合わせて43名てのは、通常なら公開される事の無い候補メンバーも全公開した感じ。怪我人を敢えて招集してる点も含め、これが今監督が戦力と考えてる面子、近くでプレーを見てみたい面子と言う事なんだろうな。まぁアギーレの時の皆川、坂井の例然りで、まだ日本に来て日が浅いが故の選考もあるだろうから、今後新たなメンバーが入り込む可能性は大いにあるとは思うが。
 バックアップメンバーに米本の名前があり、ふとこの選手が初代表だった2010年のイエメン戦を思い出した。開催日が新年早々と国内がシーズンオフの最中で、新顔が半数以上という若いメンバーだったのだが、今振り返るとその後代表で地位を築いた面々が多く、なかなか興味深い

2010/1/4 イエメン戦(アジアカップ予選)メンバー
赤字:初代表

GK
西川【大分】、権田【FC東京】
DF
菊地【大分】、槙野【広島】、太田【清水】
吉田【名古屋】、酒井(高)【新潟】、村松【湘南】※
MF
柏木【広島】、乾【C大阪】、金崎【大分】、青木【大宮】
山村流経大】、山田(直)【浦和】、米本【FC東京】
FW
平山【FC東京】、渡邉【横浜M】、永井【福岡大】
大迫【鹿島】
※村松は途中離脱

このメンバーのその後を見てみると
■2010南アW杯
エントリー:0名
※槇野が予備登録メンバー。また山村、酒井(高)、永井がトレーニングパートナーとして現地帯同。
■2011アジアカップ
エントリー:4名(西川、権田、吉田、柏木)
※槇野、酒井(高)は負傷で辞退
■2012ロンドン五輪U23)
エントリー:6名(権田、吉田【OA】、酒井(高)、山村、村松、永井)
※米本がバックアップメンバー
■2014ブラジルW杯
エントリー:5名(西川、権田、吉田、酒井(高)、大迫)
■2015アジアカップ
エントリー:5名(西川、吉田、酒井(高)、太田、乾)

面子は微妙に変わりつつも不思議と常に5人前後は予備登録を含め選考されている。一方でA代表招集がこの時限りというメンバーも何人かいて
菊地、山村、金崎、渡邉、米本、永井
の8名は代表試合が1のままで、試合前に負傷離脱した村松もその後招集歴は無く、青木も1年前に国内組合宿に呼ばれたのみ。永井は今回正メンバーに招集されたので、2試合目を記録する可能性はある。

 米本は守備力+ミドルを持ってる好きなタイプのボランチだけに復活してきているのは嬉しい。守備の激しさと攻撃力(得点力もしくは前へのパスセンス)を兼ね備えるタイプは遠藤みたいな司令塔タイプとはまた違った意味でピッチを支配するオーラが感じられて気になってしまう。海外ならユベントスビダル、ポグバ、後は全盛期のジェラードとか。米本は怪我さえなければロンドン五輪には確実に行ってたはず。代表となるとザックが最終的に足元の繋ぎや攻撃面を考慮して細貝を外して青山、山口を入れたように、少し厳しかったと思うが。今年25歳だしまだこれから。