J1前期第7節 横浜M×湘南(日産)


 今日の試合でまず驚いたのはCBの栗原→ファビオ。これからGWの過密日程(4/25→4/29→5/2→5/6)故の入替という面もあるだろうが、GKからの繋ぎをスムースにする為のテコ入れという側面もあると思っている。開幕から榎本-中澤-栗原は安易に前に蹴り出すよりも前方への丁寧なフィードやスローイングを意識したプレーが昨季より明らかに増えているが、3人とも元来そういったプレーが得意な方ではない。かといって繋ぐのを最優先にしたメンバーにして守備力(1対1の強さ、反応力など)を失えばそれもまた問題なので、そういった理想と現実を折衷させた結果がファビオのCB起用なのかなと思う。

 昨季まであまりにも固定メンバーだったので新鮮に見えるというのはあるが、モンバエルツは平日の試合は割り切って主力を休ませ、そしてリーグでも今日の様に毎度同じメンバーではなく部分的に入れ替えている。決して相手の弱点を突き、裏をかくような戦術家(例えばオリベイラネルシーニョの様な)ではないと思うが、当たり前の事を当たり前の様に出来る常識人という感じ。勿論平日に控えメンバーを出す事によって結果を犠牲にしている側面はある訳だが、それも見方を変えればどの選手のどんなプレーが足りないのかが周囲に明らかになるという利点もある。理想を言えば、こういう結果、内容を受けて今後の選手獲得や育成にフィードバック出来ればと思うが、このクラブのフロントにさすがにそこまでは期待しない。

 で、試合なのだが開始早々にいきなりアデミウソンの初ゴール。エリア外からのシュートで威力もコースもそこそこだったのだが、DFがブラインドになったのか。あるいはシュートタイミングが良かったのかGK秋元の脇をすり抜けてゴールイン。先制された後も湘南は何度かサイド起点にカウンターを繰り出していたのだが、深く攻め込んで簡単にクロスを上げると中澤、ファビオにクリアされるのが分かっているだけに一工夫しようとして時間が掛かってしまい、その間にマリノスの人数が揃い、手詰まりに。今季の湘南は勝利は全てアウェイというのはやはりカウンターが生きるからだと思うが、今日のマリノスは上手く対応出来ていたと思う。

 そして後半だが、正直得点シーン以外あまり覚えていない(苦笑)というのも途中から隣に座っていた観戦仲間の旦那氏との話が(酒も入って)盛り上がってしまい、あまり試合を観て無かったという。それでもロスタイムにカウンターからアデミウソン→富澤で決めた点は久しくマリノスで観ていない綺麗な展開だった。今季これまで3点以上取った事は無かったが、3−0で快勝。

 この試合では遠地勤務の観戦仲間がGWにつき今季初参戦&ハーフタイムに友人の誕生祝い開催とピッチ外でもなかなかイベントづくしで面白かった。ちなみにドラゴンボールとのコラボマッチで悟空やフリーザも登場したりしたのだが、センターサークルを覆う幕を回収する時にスタッフの中に悟空が紛れ込んで、しかも隣の人間と普通に会話したりしてる(ように見えた)のはツボだった。キャラ作りが間に合わなかったのだろうか(笑)