ナビスコ杯GL 横浜M×川崎(三ツ沢)


 今日は19時半開始ながら横浜駅に着いたのは19時20分頃だったのでタクシーを使うつもりで西口に向かったら、いつの間にか乗り場が変わっていた。15m程高島屋側に移動しただけなのだが、以前は車が4列に並んで客を順次捌いていたのが、1列のみになってタクシー待ちの長い列が。停車するタクシーの数自体は多いので待てば乗れるのだが、西口の再開発が終わるまでこうした暫定運用が続くのだろう。
 三ツ沢までタクシーに乗ると大概運転手に今日のマリノスの対戦相手や最近のチームの調子を聞かれたりするのだが、今日はその運転手のオヤジさんの出身高校がそこそこサッカーが強かったという話になり、転じて(その運転手氏の)高校時代に比べて日本のサッカーも大分強くなったという話になったのだが、富山出身との事だったので北陸新幹線で便利になりましたねと話を振ったら、現代人は利便性を追求して大切なものを忘れたというおかしな方向に話が進み、ついには戦後教育の弊害と教育勅語の重要性を語られる展開になってどうしようかと思ったのだが、運良くそのタイミングで三ツ沢に到着。

 去年は開始に間に合わないと高確率で点が入っていたのだが、着いた時は前半10分頃で0−0。マリノスは先週と同じく主力、特に攻撃陣を休ませて中島、天野純らがスタメン、川崎も後ろはレギュラー陣で前は大久保、レナトの代わりに船山と今季ユースから昇格した三好が入ったが、中村憲剛はスタメン。やはり彼の存在は大きく、全体的に川崎が落ち着いてボールを保持して押す展開が続き、前半終わり頃に先制。
 今日は両チームとも普段観る機会の無い若い選手が出ていたのでその点で楽しみだったのだが、川崎の三好は上手く試合に入って得意のドリブルを披露、先制後にはハーフラインからGK越しのロングシュートも放っていた(これは榎本がバックしながらどうにかセーブ)。こういったシュートは周りが見えていないと出来ないプレーなので、さすが中学年代から期待された逸材という感じ。一方マリノスの同世代、中島には厳しい試合になった。ボールを受けてもすぐに体を寄せられて奪われるシーンが続き、ちょっと試合に出るレベルではないなと。まず絶対的に運動量が少ないので展開に付いて行けず、試合に埋没してしまっていた。それでもフル出場したのはGL突破の可能性が小さいが故の割り切った試用モードという事なのだろう。今季のマリノスは去年までの様な近隣クラブや大学との練習試合@マリノスタウンを行っていないようなので、今日がその代わりという事か。
 東福岡出身という事で思い出したが、昔同じ様に技術はあるが運動量が少なくプロでは期待ほど伸びなかった同校出身のMFがいた。宮原裕司という選手で年代は本山の1つ下、金古、千代反田と同期で選手権連覇に貢献した逸材だったが、高校から名古屋に入ったこの選手の最終的なキャリアはJ1では14試合出場のみ、主戦場はJ2(175試合6得点)だった。上手く育てないと同じ轍を踏まない保証は無い。

 後半はマリノスが小林、兵藤、齋藤と主力級を投入して徐々に流れを押し戻し、後半半ばにその兵藤が蹴ったCKからファビオが押し込んで同点。先週の神戸戦もそうだったが、やはり点に絡むのは主力級なんだよな。この勢いで逆転もあるかと一瞬思ったのだが、終盤に今度は川崎がCKから杉本が流し込んで勝ち越し。杉本は若いFWにありがちな、難しいゴール、センスのあるゴールは決めて簡単なゴールが決まらない印象がある。ただこれで今季通算4点目。そのまま試合は終わってマリノスのGL敗退が決定した。今節は神戸が負けたのでナビスコ杯グループBは首位突破を決めている名古屋に続いて神戸、川崎、山形が同勝点で残り1枠を争う展開。マリノスは最終節はアウェイで山形だが、完全に消化試合なのでGK鈴木or田口、DF北谷のプロデビュー戦になるかもしれない。

 後半からは前半別で観ていた友人と観ていた。比嘉を観たかったらしいのだが、自分と同じバクスタに座っていた彼から見て前半右SBの比嘉は反対のメインスタンド側、後半は観れると思いきや小林が入って左にスライドしたのでまたも反対側という(笑)川崎を主に観ている人なので互いのチーム情報、選手情報を交換しながらの観戦になった。帰りは横浜駅まで歩いて帰宅。