J1前期第14節 横浜M×G大阪(日産)


 後半の半ば頃、隣に座っていた観戦仲間がスタジアムが揺れていると言ってきた。自分は気付かなかったのだが、その直後に強い横揺れが。観戦中の地震というと直近では2012年3月のロンドン五輪予選@国立が思い出される。予選突破を決めた試合での出来事だった。日産スタジアムでとなると更に遡って2004年10月の中越地震は確か試合の終盤or終了後だったと思うがかなり揺れたのを覚えている。このスタジアムは地面に無数の柱を打ち込んだ上に基盤と本体を建てているのでこういった横揺れの影響を受け易いのだろう。

 この地震で10分程試合は中断したのだが、再開後、ガンバはパトリックへのロングボールが増えていった。通常こうした単純なハイボール攻撃は中澤、ファビオ、そして栗原の得意とする所なのだが、パトリックが高確率で競り勝ち、足元に収めていた。終了間際の同点ゴールも、あれは小林のOGとも言えるが、競り勝っていたのはパトリックだったし。このパトリックを始め水曜のACLから岩下、今野、阿部の4名を代えつつアウェイで勝点1という最低限の結果を残すのはさすがだ。ACL組はどこもリーグとの掛け持ちに苦労するが、そこで勝ち上がる程のチームは経験もそうだが、当たりの強さとか粘り強さとかで格段の進歩を遂げるように思う。

 マリノスは最後に同点に追い付かれたが、内容自体はそう悪く無かった。上記の様にACL直後の相手とは言え流れの中から決定機はあまり作らせず、逆に惜しいシーンを何度も作り出した。特にカウンター時にシュートまで持ち込む早さ、迫力はここ数年無かったもので、とても見応えがあった。ただ、それでも最終的にゴールはPKの1点のみというのも事実なんだよな。あれだけチャンスを作ったなら後半に2点目を決めて試合を終わらす事も出来たし、そうすべきだった。丁度去年のホームガンバ戦の様に。アデミウソンは試合を重ねる毎にフィットしているのが伝わってくるが、この選手は加入前の触れ込み(ロマーリオ2世)とは違って「10番」の選手なんだな。言わばゴールを決める選手ではなく、ゴール“も”決める選手というか、パスも出せる万能型ではあるがゴールを量産するタイプではないという。であるならば尚更齋藤、伊藤、ラフィーニャといった選手が奮起してゴールを量産しない事には上位進出は厳しいかなというのが正直な所。特に齋藤はここまで1点というのはあまりに少な過ぎる。

 今日は観衆3万5千、アリーナでは同時刻にケツメイシのライブ、横浜線は動いているようだったが地震による遅延を考慮すれば新横浜駅のカオスが目に見えていたので、溝の口までの直行バスを利用した。この路線は第三京浜を利用する(従って全員着席)ので結構早い。溝の口では友人に、家の最寄り駅では会社の後輩にばったり出くわし、後輩とそのまま軽く一杯やったりもしたが、無事帰宅。