J1後期第7節 横浜M×甲府(日産)


 今日は朝からいつもの様に晴れ渡る暑い夏の日だったが、試合開始まで1時間を切る頃になるとスタジアム周辺に黒雲が湧き始めた。既に多摩地方は大雨と言う情報は出ていたが、横浜北部もとは思わなかったので完全に予想外。ただまぁ通り雨程度で少し我慢すれば雲は過ぎ去るだろうと思っていたら開始すぐ後に大雨が。短時間でもシャレにならない激しさだったので慌てて屋根下に避難したのだが、結局雨は試合終盤まで降り続け、一時はあまりの雨量にアウェイゴール裏が霞む程だった。

 試合は序盤からマリノスが優勢。前節名古屋戦から中村を外した布陣を採用しているが、確かに縦への推進力は増しており、アデミウソンラフィーニャ、齋藤に三門も前に飛び出すサッカーが機能していた。イメージとしては07年の早野時代に近いかな。あの時も坂田、大島、山瀬の前線3人で速い攻撃を仕掛けていたが、前線のタレントが激しく動きながら1タッチ、2タッチで素早くパスを回してシュートに持ち込むサッカーは、マリノスでは実に久し振りに観た。やはりこういう個と組織が高いレベルで融合したサッカーは観ていて爽快になる。先制点もラフィーニャが相手ゴール前で落としたボールを走り込んだ三門が受けてシュートを打った形。やはり監督の求めるトップ下というのはこうやってゴールに絡むスタイルなのだろうな。
 後半も幾度と無くチャンスを迎え、2点目は相手GKのやや不用意なフィードを奪って決め、そのまま終了。前節で一つの型が出来たのか、今日は全体的にプレーに迷いが無かった。今後も甲府の様に個人能力で押せる相手には今日の様なサッカーを維持出来るのではと思うが、同等以上の個人と(特に攻撃時の)組織を擁する相手には攻撃はともかく守備面でどうなるかという懸念はある。セットプレーの守備もそうだが、単純にクロスを上げてくるだけではなく1人で持ち込める、コンビネーションで崩せる、というような相手に守備が踏ん張れるか。そういう意味で8/29浦和戦は楽しみ。