渋谷・代々木へ

 前回リーベルサポが決勝前の決起集会を開くのは横浜駅の川沿いと予想したが、結果は代々木公園だった。殆どのサポは都内に泊まって観光してるようで、観光地として地名度の高い渋谷、原宿に近いこの公園が選ばれたのだろう。近場なので買い物ついでに見に行く事にした。
 渋谷で降りてから代々木公園に向かったのだが駅前には既にリーベルのウェアを着た連中が(笑)面白いのは殆どが赤や黒のチームウェアを着てる事だな。ウェアを着て無くても必ずマフラーなりユニなりチームグッズを身に付けているので一発でそれと分かるのだが。途中渋谷のKAMOに寄ったらそこにも当然の如くいて、Jクラブのユニを物色していたが、やはり広島ユニには興味を示していた。加えて何故かセレッソとガンバの大阪勢のユニにも関心があるようだった。
 代々木公園に着いたのは丁度開始予定とされていた14時だったが、人数はぼちぼちと言った所。時間が経つにつれて徐々に集まり、また周囲の木々も段幕で飾り始める。ただ代々木公園自体かなり広いので、少し離れた所では普通に撮影会なり家族連れで賑わっていた。

 こうした光景を写真に撮っているとふいに隣から声を掛けられた。全く見知らぬ人だったが、自分の周りにいた数少ない日本人で(苦笑)、同じ様にこの集会を観に来たらしい。話していると実は横浜出身の同世代でフロンターレサポと分かり、クラブW杯だけでなくJの話でも盛り上がってしまった。こういう熱気こそサッカーの真髄という事でわざわざ代々木公園まで観に来てしまう点もそうだが、普段Jを観てるだけに、単に圧倒されるだけではなく、こういう相手に日本のサッカーが勝つにはどうすればいいかという問題意識が有る点は非常に共感出来た。気が付いたら2時間近く喋っていた。
 喋っている途中、アルゼンチン人のオヤジがフラッグを我々に持たせて写真を撮ろうと言うので、折角なので自分の携帯でも写真を撮った。しかしアルゼンチンの段幕はサイズが色々で面白い。ついには公園内のゲートによじ登って幕を掲げる連中もいた。

 16時過ぎになると集会から帰る人も出始めたので、公園を出て原宿を目指したのだが、駅前の交差点でリーベルサポ達がまた大騒ぎしていた。前夜祭に相応しい祭りだったな。出来れば明日もチケは無いがスタジアム周辺に行ってみたい。バルセロナは好きだが、3年前のコリンチャンス同様こういう熱いチームには肩入れしたくなる。準決勝のスアレスのみ出場するバルサだったらもしかしたらワンチャンで勝つ可能性はあるかもしれない。バルサは06年のクラブW杯でブラジルのインテルナシオナル0−1で敗れてもいる。ただ決勝はメッシとネイマールが戻ってくるという話で、この3人が揃ったらちょっと次元が違うんだよな。(この3人とも南米出身というのも皮肉だが。)リーベルには南米らしい激しい戦いを期待したい。