年間表彰2015(前編)

 メリークリスマス。今年も残り1週間、そして主要国内大会は天皇杯のみとなった所で年間表彰を開催したい。例年通り前後半に分け、今日はMVP以外の各賞を。
 
■年間ベストマッチ
※過去の受賞試合

2005年:バーレーン戦(○1-0/2005.6.3/ドイツW杯予選@マナマ)
2006年:サウジアラビア戦(○3-1/2006.11.15/アジアカップ予選@札幌)
2007年:豪州戦(△1-1(4PK2)/2007.7.21/アジアカップハノイ
2008年:カタール戦(○3-0/2008.11.19/南アW杯予選@ドーハ)
2009年:ベルギー戦(○4-0/2009.5.31/キリンカップ@東京)
2010年:デンマーク戦(○3-1/2010.6.24/南アW杯@ルステンブルク
2011年:韓国戦(○3-0/2011.8.10/親善試合@札幌)
2012年:オマーン戦(○3-0/2012.6.3/ブラジルW杯予選@さいたま)
2013年:ベルギー戦(○3-2/2013.11.19/親善試合@ブリュッセル
2014年:豪州戦(○2-1/2014.11.18/親善試合@大阪)

1位:パレスチナ戦(○4-0/2015.1.14/アジアカップニューキャッスル
2位:シリア戦(○3-0/2015.10.8/W杯予選@テヘラン
3位:ウズベキスタン戦(○5-1/2015.3.31/親善試合@調布)
 毎回この表彰の為に今年の代表戦を振り返るのだが、アジアカップが今年だったのを忘れていた。あの大会の中では緒戦が一番安心して視ていられたので1位に。ザックの遺産に武藤、柴崎を加えたいいチームだっただけにPK負けが本当に悔やまれる。当時はW杯の結果+アギーレの八百長疑惑報道で異常な重圧下に晒されていて、それがやはり影響したかな。現時点でアギーレの近況、要は八百長疑惑について続報を伝えるメディアが皆無という事実にはやるせない思いになってくるが。
 その他W杯予選ではシリアというグループ内最大の敵をアウェイ(正確には中立地)で叩けたのはgood。3位は親善試合だが、5点ともパターンの異なる様々なゴールが見れた(しかも結構難易度の高い)という点で。

■年間ワーストマッチ
※過去の「受賞」試合

2008年:バーレーン戦(●0-1/2008.3.26/南アフリカW杯予選@マナマ)
2009年:バーレーン戦(●0-1/2009.1.28/アジアカップ予選@マナマ)
2010年:韓国戦(●0-2/2010.5.24/親善試合@さいたま)
2011年:北朝鮮戦(●0-1/2011.11.15/南アW杯予選@平壌
2012年:ウズベキスタン戦(●0-1/2012.2.29/ブラジルW杯予選@豊田)
2013年:ブルガリア戦(●0-2/2013.05.30/親善試合@豊田)
2014年:ブラジル戦(●0-4/2014.10.14/親善試合@シンガポール

1位:北朝鮮戦(●1-2/2015.8.2/東アジアカップ武漢
 今年は内容的にはパッとしない試合が多かったが実は敗戦はこの1試合のみ。ホームで引き分けたシンガポール戦と迷ったが、北朝鮮戦は終盤のハイボール攻撃にやられて逆転負けという相手の思う壺な展開が「決め手」になった。この北朝鮮の長身FWは五輪世代なので来月日本と対戦する。少なくとも高さにおいて槙野、森重を上回っているであろう岩波、植田は是非抑えて欲しい。

■年間ベストゴール
※過去の受賞ゴール

2005年:中村(俊)(ブラジル戦(コンフェデ杯)同点ミドル)
2006年:玉田(ブラジル戦(ドイツW杯)先制点)
2007年:山瀬(カメルーン戦(親善試合)決勝ミドル)
2008年:玉田(カタール戦(南アW杯予選)ミドル)
2009年:中村(俊)(バーレーン戦(南アW杯予選)FK)
2010年:本田(デンマーク戦(南アW杯GL)FK)
2011年:李 (豪州戦(アジアカップ決勝)決勝ゴール)
2012年:本田(オマーン戦(ブラジルW杯予選)先制ゴール)
2013年:本田(オランダ戦(親善試合))
2014年:岡崎(豪州戦(親善試合)バックヒールゴール)

1位:柴崎(UAE戦同点ミドル)
2位:青山(ウズベキスタン戦先制ミドル)
3位:柴崎(ウズベキスタン戦ロングシュート)
4位:宇佐美(ウズベキスタン戦ドリブルゴール)
5位:岡崎(シリア戦2点目)
 UAE戦は押し込みながら決め切れないもどかしい展開の中で決めたのもポイント高いし、ゴールそのものも爽快なミドルでゴラッソだった。決まった時は逆転を予感したのだが。。2〜4位はウズベク戦から(笑)青山のミドルボレー、CKからカウンターで決めた柴崎の超ロングシュート、そして最後に宇佐美がらしいドリブルで決めた代表初ゴールと。5位は迷ったが、岡崎のゴールをアシストした香川のライン際の突破で選んだ。ドルトムントで見せるプレーを代表でも見せた数少ないシーンという意味で。

■年間最優秀若手選手(U-20)
※過去の受賞者

2006年:本田(2位:西川)
2007年:安田(2位:香川、3位:内田)
2008年:金崎(2位:内田、3位:香川)
2009年:米本(2位:香川、3位:権田)
2010年:宇佐美(2位:酒井(高)、3位:小野)
2011年:久保(2位:指宿、3位:扇原)
2012年:柴崎(2位:石毛、3位:小野)
2013年:南野(2位:久保、3位:大島)
2014年:植田(2位:岩波、3位:室屋)

1位:南野(ザルツブルク
2位:関根(浦和)
3位:中村(福岡)
 直近のインパクトでは昇格に貢献し、久々に現われたGKの有望株である中村(プレーを見てると川口を思い出す)なのだが、チームはJ2所属でレギュラー定着はシーズン途中から。やはり上位リーグ所属かつ年間を通した継続性を重視すると、南野は1月の移籍から海外でコンスタントに試合に出て点も取っており、関根はこの世代唯一のJ1上位チームのレギュラーなので、彼らを上位に置きたい。
 突出した候補のいなかった去年よりは選びやすかったが、3人とも今年のU20W杯で見たかったな。まずは来月の五輪予選で活躍を。ただ監督の志向を考えると中村<櫛引、関根選考落ち、南野<矢島とかになる恐れもあるが。。この人は仙台時代は結構買ってたんだが五輪代表ではいまいち空回りしてる感がある。

■最優秀監督
※過去の受賞者

2009年:手倉森(2位:城福、3位:小林)
2010年:岡田(2位:小林、3位:関塚)
2011年:佐々木(2位:手倉森、3位:吉武)
2012年:森保(2位:手倉森、3位:吉武)
2013年:森保(2位:吉武、3位:小林、4位:高木、5位:風間)
2014年:長谷川(2位:城福、3位:反町、4位:石崎、5位:柱谷)

1位:森保(広島)
2位:佐々木(女子代表)
3位:井原(福岡)
4位:長谷川(G大阪)
5位:石井(鹿島)
 この賞には元々「タイトルを取った監督だけでは無く、(主にJ1の)中堅クラブを躍進させた監督も評価しよう」という意図があるのだが、今年はそれに該当するような日本人監督があまりいなかった。風間氏(川崎)、吉田氏(柏)、柳下氏(新潟)、森下氏(鳥栖)は内容はともかく開幕前の期待値の割に結果は出なかったし、反町氏(松本)、石崎氏(山形)も健闘したとは言えチームは降格という結果に終わった。昇格組の湘南を8位躍進させたチョウ・キジェ氏の国籍は韓国。という事でJ1からはリーグ年間王者&クラブW杯3位まで確定させている広島の森保氏、ACLベスト4のガンバ長谷川氏、後は途中就任でチームを立て直してナビスコ杯を獲った鹿島の石井氏になるかな。残り2枠はまずなでしこW杯準優勝の佐々木氏は森保氏に次ぐ2位、そしてJ2から井原氏(福岡)を。

 MVP発表は出来れば明日、遅くとも26日には。