天皇杯準決勝 浦和×柏(味スタ)


 CS→クラブW杯でシーズン終了感があったのだが、実はまだこの大会が残っていたと言う。味スタでの観戦は今年3試合目で、これは日産(18試合)に続き三ツ沢と並んで2位タイ。味スタでマリノスもFC東京も出ない試合と言うのは過去代表戦や東京V戦に行った事はあるがなかなか珍しい。どちらも首都圏のチームなので1階はほぼ埋まり観衆22,000ほど。味スタはトラック付競技場ではあるが、コンコースからスタンドがガラス越しに見えるのは開放感があって気に入っている。

中に入ると何故か東京Vと町田のダービー(東京クラシックという名称らしい)のボードが(笑)来季はこのカードも復活。

 しかし今大会はGIANT KILLINGがイメージキャラクターなのに、途端にジャイキリが減って順当な結果になるというのも皮肉だな。

 試合は開始から浦和が推し気味だった。開始早々に右からのクロスを武藤がボレーで合わせたり(GK菅野がファインセーブ)していたのだが、前半途中に柏木が負傷退場した後は少しづつ攻撃がサイドからのクロスに偏り、単調になって行った。単にクロスを上げるだけでなく、中に切り込んで逆足で上げたりとか色々工夫していたし、それで何度か決定機を迎えたのだが決め切れず。柏の方も準々決勝は仙台でPKまでもつれた影響か時間が経つほど運動量は落ちてカウンターで脅かす余裕が無かった為、完全に膠着した展開になり、0−0のまま延長へ。延長でもその流れは変わらず、これはPKだなと思っていた延長後半12分に、左サイドから梅崎が切り込み、右に切り返してクロスを上げた。これは柏DFが体に当てたのだが、そのこぼれがスペースに転がって、梅崎がフリーの状態で今度は左足でクロス、これを途中出場の李が頭で合わせて浦和が先制した。その瞬間まで柏DF陣は集中してよく守っていたのだが、不規則なこぼれ球によって僅かにマークをずらされ、そこを突かれた形だったかと思う。最後柏は攻勢に出るが浦和がしっかり守って決勝進出を決めた。そう言えば李は元柏で、元々はFC東京のユース出身でもあるので、その意味でも今日の試合の象徴的選手。
 この試合で他に目立ったのは関根だな。右サイドから仕掛けて何度かチャンスを作り出し、柏の脅威になっていた。この選手は五輪代表当落線上、むしろ落選濃厚らしいが、ちょっと信じられない。日刊スポーツによると残り2枠は豊川(鹿島)、前田(松本)、荒野(札幌)の中から2人らしいが、チームは降格したとは言えJ1でレギュラーを張った前田はともかく、鹿島で殆ど出番の無かった選手、J2所属の選手がこの関根より上とは・・・。はっきり言って今回の五輪代表は嫌な予感しかしないのだが、まぁそれは予選前までにまとめて書くことにする。

 決勝は浦和×ガンバとなったが、普通に考えれば柏木が欠場するかもしれない浦和×また調子を上げてきて広島相手にも2点取った宇佐美擁するガンバなら結果は自明の理、と言う中で自分の直感は浦和勝利&ガンバのシルバー3冠を指し示している(笑)帰り路のコンビニでレッズサポが早速決勝のチケを買っていたように、おそらく既に完売していると思うので+元日から早起きして味スタに向かうパワーは無いので、決勝は実家で温々とTV観戦予定。