等々力走

 最近平日に走ると翌朝に支障をきたすので週末に走るようにしている。特に月曜に向けて切り替えられるので日曜が多い。今日は多摩川沿いを等々力緑地までだったが、マンネリ化防止に毎回コースを変えても結局いつも川沿いをコースに入れてしまう。ゴールの川崎市民ニュージアムからは等々力競技場のメインスタンドとその背景に武蔵小杉のタワーマンション群がそびえており、思わず写真を。ここから更に3棟ほど建つらしいが、周辺はそれほど道も広く無いだけに渋滞や通勤ラッシュが悪化しそうな予感。以前武蔵小杉に住んでいた友人曰く朝は横須賀線の改札を通るのに列が出来る程らしい。

 等々力に行ったついでに、現在整備中の人工芝グランドも見に行った。というか半分それ目的で走ったようなものだが(笑)ここは等々力第1サッカー場といい公園の多摩川寄りにある。元々は天然芝だったが照明設備は無く、利用時間が限られていた所を、フロンターレが資金を出して人工芝化+照明を整備して、市民向け利用時間枠の拡大とフロンタの下部組織向け練習場としても活用しよう、という計画。詳細はこの記事に詳しい。行ってみると3月末が工事期限なのでまだ天然芝が剥がされて土が露出したままの状態。

 なお、隣には第2サッカー場があり、ここは土グランドのままらしい。どこかのチームが練習していた。

 この動きは実はマリノスの練習場移転とも関わっている。フロンタの練習場は麻生グランドだが、おそらくは広さの関係で下部組織は川崎市内の他のグランド、そして横浜市内のグランドも利用している。HPで調べた限りでは川崎では下野毛グランドと富士通スタジアム川崎(旧川崎球場跡地に出来たフロンタが指定管理者の人工芝球技場)、横浜では中区のYC&AC(横浜カントリー&アスレティッククラブ)グランドと日産スタジアム隣のしんよこフットボールパークを使っているようだ。このしんよこFPがマリノスタウンからの撤退後にマリノスユースの主練習場になると言われており、それまでここを利用していたフロンタや周辺の街クラブは新たな練習場所を探す必要に迫られた。そういった動きの中で今回のグランド整備という話。
 等々力緑地新横浜公園も同じ公共の施設だが、グランド整備に資金を出した故に利用に際して主導権を握れる(利用の根拠を持つ)のはマリノスとの違いだな。フロンターレはこういった経営判断で無理が無いというか、背伸びせず手持ちのリソースをフル活用する点やアイデアで勝負する点は素晴らしいし、マリノスも見習って欲しい所だ。最近小机駅の発車メロディをマリノス仕様に変えたが、これだって先行したのはフロンターレだしな。(正確には13年1月にJR武蔵中原駅発車メロディがフロンターレ仕様に、14年7月に市営地下鉄新横浜駅の発車メロディがマリノス仕様に変更)フロンタとしてもトップから下部組織まで全チームが同じ場所に集まれるような3〜4面の練習場があれば理想的だろうが、資金や土地など現状を考えるとそれは厳しい。みなとみらいという市内中心部に4面のグランドと充実した設備を備えたクラブハウスを建設したものの、維持費用が経営を圧迫して10年足らずで手離さざるを得なくなったマリノスとの差を痛感する。ちなみにフロンターレはクラブハウスも改築し、それまでのプレハブから立派な2階建て施設も完成させている。

 開幕も近付いてきたし、そろそろ今季の展望も書かねばと思いつつ、武蔵小杉経由で帰路へ。