J1前期第1節 横浜M×仙台(日産)


 今年も観戦生活の始まり。
 まぁ何と言うか予想通りという以外に言いようが無い試合だった。元々仙台戦はアウェイで勝ってホームで負けるパターンが多いが、練習試合でプロ相手に点が取れていない中で公式戦でいきなりゴールラッシュとなる訳もなく、ましてや中村欠場となれば勝っても1−0かなと思っていたのだが。
 前半は仙台に押され、逆に後半は押していたのだが、内容的には2001年に似たものを感じた。あの年は前年のステージ優勝メンバーから三浦アツや柳相鉄ら主力を放出して石川ナオや木島、坂田、田原ら若手に出番が与えられたのだが、石川や木島がサイドをドリブル突破してチャンスを作ってもFWの城(既にキャリアの下り坂を迎えていた)、外池、田原らがそれを決められず残留争いに巻き込まれた。最終的には途中就任のラザローニが連れてきたドゥトラ、ブリット、ナザの活躍、そして終盤のガンバ戦で中村が直接FKを決めて勝利してどうにか残留を果たしたのだが、今日の後半に仲川や富樫がそれなりに良い動きを見せながらゴールには結び付かなかった展開がそれと被る。
 中村は次節には復帰出来そうで、そうなれば展開力やセットプレーという武器が加わって状況は変わると思うが、今日代わりにトップ下に入った天野は残念なプレーだった。大卒3年目(今年25歳)でこれまで何度もチャンスを貰いながらこのプレーでは。11〜14年は森谷、武田、佐藤、天野とユース出身の大学生獲得が続いたが、他にまともな獲得ルートを持たなかったので身内でお茶を濁した感が強い。現に天野以外全員既に完全移籍でマリノスを去っている。

 仙台についてはこれまで観たこのチームで一番質の高いサッカーで驚いた。今まで技術があって攻撃を作れるのは梁と野澤くらいで、それ以外はスピードや運動量、献身性で勝負という感じだったが、三田が入ってビルドアップの質が高まり、DFも大岩が入って単純なクリアが減って繋げるようになった。開幕前のインタビューで監督の渡邉氏が自信溢れるコメントを出していて、普通どんな監督もそういうコメントを出すものとは言え、「偶然ではなく必然に好機をつくり出せる力がついてきた。引き出しも増えましたし、どれくらいできるのか楽しみ」という発言が印象的だったのだが、今日のサッカーを見てなるほどなと。さすがにトップ5は厳しいと思うが、CBの渡部、平岡は高さ、強さがあって経験も豊富だし、大崩れはしなさそう。

 さすがに2月のナイトマッチは冷え込んだ。ヒートテックは着込んでいたが、膝掛けも必要だったな(苦笑)日産では珍しく18時半開始だったので少し早目に帰れたのは救いだったが。