J2第14節 熊本×水戸(日立台)


 熊本のホーム試合が柏で開催されるのは知っていたが、前日に友人に誘われて初めてそれが今日5/22だと知り、時間も15時開始と早過ぎず遅過ぎず丁度良かったので行く事に決めた。全国数多あるスタジアムで柏が選ばれたのは北嶋、南といった選手から元監督で現代表の池谷氏まで元柏の人が多く関係が深いというのが大きい、というか話を通しやすかったんだろうな。現監督の清川氏も経歴を見たら柏の下部組織で長く指導してきた人だった。

 柏までは上野東京ラインが出来てから心理的に大分近くなったのだが、常磐線に乗り入れる列車は大宮方面に比べて少なく、タイミングを間違うと乗り換えで待たされる羽目になる。今日はそれで失敗し、新橋で15分ほど待たされ、14時半には現地に着くはずが柏駅到着後の買い物などもあって開始ギリギリにようやく到着した。今日は試合前に色々とイベントがあるようでそれも楽しみだったのだが。
 席は先に友人が取っておいてくれて、場所はホームゴール裏上層部の中央付近。G裏スタンドで観戦てのもかなり久々だな。しかも柏のホームG裏なんてこんな時でも無い限りまず行く事はないので、その意味でも貴重な経験だった。遠い九州のクラブのホーム試合だったが、スタンドは結構埋まっていて(アウェイが柏から常磐線で一本の水戸というのも大きかったと思う。)最終的に観衆8201人。おそらく自分達の様に特に両チームに思い入れはなくとも観に行ったサッカー好きが結構いたのではと思う。ガスサポ(ユニ着用)、浦和サポ(タオマフ着用)は確認出来た。友人(いつもの観戦仲間)は5年前私が熊本土産で買ったロアッソタオマフを着用していたが(笑)

 黙祷が捧げられた後に試合が始まったのだが、展開としては熊本がやや押し気味。中盤の上原が司令塔でサイドにパスを展開し、サイドから切り込んでのシュートor前線の巻に合わせるのが型のようだったが、シュートを打っても相手DFにブロックされるシーンが多く、水戸GK本間を慌てさせるような場面は無かった。走ってはいても相手を抜き切るスピードや動きのキレはどこか鈍く、やはり地震で数週間まともに練習出来なかった影響を感じさせた。
 その影響は後半に顕著で、後半20分を過ぎる頃になると徐々に熊本の運動量が落ち始めて水戸がボールを試合する時間が長くなっていった。水戸がサイドの深い位置をフリーで持てる場面が増え始め、そして後半36分に左からのクロスを中央で三島が合わせて水戸が先制。その後熊本はパワープレーでボールを前に運ぶものの、決定機を作るまでには至らず、そのまま試合は終わった。終了後、倒れ込む熊本の選手が何人かいたが、それだけ体力的に厳しかったのだろう。サッカーをする上でのコンディション調整という点においても色々学ばせられる試合だった。熊本は来週のホーム戦は神戸開催(ノエスタ)で、また延期された試合(5試合)が平日に組み込まれて今後も体力的に厳しい日程。前半で何とか点を取って主導権を握るしかない。

 最後は両チームの選手で横断幕を掲げながら場内を一周。