J1後期第8節 横浜M×大宮(三ツ沢)


 先週からの観戦4連発の最後にしてようやくマリノス戦をば。先週、今週と日産スタジアムは夏のライブで一稼ぎ中なので一昨日に続いて三ツ沢の丘を上った。思えばここまでの3試合はいずれもホームチームが無失点勝利しているので今日も1−0位で勝つかなと言う予想。

 という中で始まった試合だが、いつもの大宮戦同様にお互い出方を探り合って前半でチャンスらしいチャンスは大宮に1度有ったかというような内容。後半はマリノスが両サイドから攻め込んでようやくシュートに繋がる攻撃を見せ始めるが、そんな中で大宮の泉澤が見事なミドルシュートを決めて先制、そして直後にはペチュニクのヘッドがポストを叩き、更にそのすぐ後には自陣ゴール前で喜田がトラップをし損ねた所を家長に拾われ、喜田は後ろから引っ張って倒してしまい一発レッドと一気に試合が動いた。
 1人少ないマリノスだったが大宮が引き過ぎたのもあって押し込み始めるが、なかなか決定機には至らず。そんな中でアディショナルタイムに左サイドの浅い位置からカイケが上げたクロスをファビオが上手く合わせて同点に追い付いた。そのまま1−1で試合終了。

 これでマリノスは後期4勝4分と無敗は守ったが、引き分けの内3つはホームで、しかも相手は磐田(後期16位)、名古屋(18位)、大宮(10位)と完全に取りこぼしている。この観戦4試合で8チームを観てきたが、2試合がJ2とは言えマリノスは個人のレベルはさすがに高いが、J1上位である川崎と比較するとあまりに攻撃が個々人のセンスに頼り過ぎているのも事実。中村俊輔不在の今は齋藤、マルティノスの突破が生命線なのだが、今日の齋藤は足を痛めていた為かいつもの様なスプリントは少なく、それが前半の停滞に繋がった面はあると思う。まず守りに人数を掛けて、少ないチャンスを傑出した個人の力でものにして勝つ、というのが伝統になっている以上攻撃が個人頼みなのは必然とも言えるが、リーグタイトルを獲っていた時代は代表の主力級の選手と優秀な外国人がいて、個人のレベルもリーグ上位レベルだった。中村、中澤以外に代表で主力を張った選手がいない時代だからこそ、組織で攻め、守るサッカーを構築しないといけないはずなのだが。

 そんな事を思いつつ丘を下り横浜駅へ向かった。横浜からは東海道線で帰ったのだが、途中並走する京浜東北線の車内が見えて、マリノス、大宮、浜スタで試合のあったベイスターズカープ、そして日産スタジアム帰りと思われるも●クロのファンがいてなかなか色が賑やかだった。