J1後期第9節 FC東京×横浜M(味スタ)


深大寺
 今日は夜の試合の前に深大寺に行った。蕎麦で有名なのと多摩地域にあるのは知りつつも、何となく中央線より北側、小平とか西東京の辺りだと思い込んでいたのだが、実は調布駅からバスで10分程度の場所にあるのだった。

 15時過ぎに着くと、辺りは都の植物園もある緑地帯で、木々が生い茂る中に寺や土産物屋、蕎麦屋が立ち並ぶといった風情。イメージとしては以前行った角館の武家屋敷に似ているかな。

今日は台風の影響で大雨と日照りが交互に繰り返される不安定な天候で、着く前にも一度激しく降ったのだが、それが逆に緑に水気が行き渡って清々しい雰囲気を作り出していた。雲も大きな塊だったが、それもまた夏らしい。

 一通り歩いた後で遅い昼食というか早めの夕食に蕎麦を食べ(胡麻だれのせいろが美味かった)、バスで調布駅に向かった。前日から体調が悪かったのだが(エアコンの影響による“寒暖差アレルギー”というやつくさい)、深大寺にいた時は頭痛も鼻水も治まっていた。よく「都会を離れ、緑に囲まれた避暑地で療養」というような場面が伝記、小説、映画を問わず出てくるが、実際それだけの効果があるのだろう。

■観戦記
 瓦斯には日産で敗れているが、その後城福氏が解任され、前節は神戸に1−4の大敗。マリノスも決して好調とは言えないが、相手あっての試合である以上、相対的に見て結果は1−0、1−1かというのが試合前の予想だった。今節からリオ五輪組も合流し室屋はスタメン、中島はベンチだったが、そう言えば東京にはロンドンの10番東(スタメン)と北京の10番梶山(ベンチ)もいるのを思い出した。マリノスにはシドニーの10番がいるが今節も欠場。思えば梶山も東も結局現時点でAマッチ出場経験は無く、U23時代がキャリアのピークになってしまっている。特にスタメンの東については試合中観戦仲間と「試合には出てるけどこれといって特徴も無いし、可もなく不可もないプレーだよな。」と言っていたのだが、その東が前半終了間際に先制点を決めた(苦笑)マリノスゴール前でムリキと上手くワン・ツーを決めて流し込んだ形だったが、シュートコース自体は甘かったので、打つタイミングが良くてGKのタイミングを外せたんだろうな。

 マリノスは今節も齋藤の動きが悪く、相手の脅威となるプレーはあまり無かった。両翼のもう片方マルティノスだが、こちらも痛がって転がったり主審に抗議する場面の方が目立っていたと言えばどういうプレーレベルだったか察しが付くだろうか。この選手に関しては段々と相手に対策されているのを感じる。今日の東京守備陣は対峙しても無理に飛び込まず、一定の距離を保つ粘り強い守備をしていた。そうなるとこの選手のスピードは活かせなくなり、逆にドリブルのストライドやトラップの大きさが格好のボール奪取ポイントとして狙われてしまう。
 両翼の突破力に依存したサッカーをしている以上、その2人が低調ならば内容、結果もそれに比例するのは当然ではあるのだが、今日は試合を通してもGK秋元を慌てさせたシーンは1〜2度あったかという内容。今まで8戦無敗と言っても内容的には終了間際の同点弾や下位相手のホームでの引き分けなど好調と言い難い状況が続いていたので、やはりリーグ戦は最終的に総合力の違いが差となって表れるものだな。

 そんな中で今日一番印象に残ったのは東京のムリキだった。ゴールを量産するブラジル人という広州時代のイメージに比べて今はゴール数が少ないので期待外れだったのかと思っていたが、実際にプレーを観ると、中澤やファビオと競り合ってもしっかりとボールを収めてポスト役をこなすし、カウンター時には後ろからのロングパスに反応して前のスペースに走り込んでボールをキープし、攻撃の起点にもなっていた。味方からしたら頼もしく、相手にとっては嫌な選手。終盤に決定機を榎本に防がれたのはまぁご愛敬ということで(笑)

 今日は二子玉川や神宮でも花火大会があったが、ハーフタイムには多摩川の花火大会が見えた。帰りは稲田堤経由で南武線を利用したので溝の口で大量に花火大会帰りの客が乗り込んでくる懸念はあったが、帰りのピークは過ぎていたようで、平穏に帰宅した。